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1 旅の終わりに
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「ガイル、本当にこの旅で引退するのか?」
クラフト王国の東の端にある小さな町の酒場の隅で、商人風のゆったりとした衣装を着た恰幅のよい男が尋ねた。
相手はテーブルの上に乗せた一杯の安酒を、ちびちびと味わいながら飲んでいた冒険者風の男である。
座っていた彼は、立って話す商人風の男を見上げ、木の器を持ち上げると黒い瞳で満足げに笑った。
年の頃でいえば三十代半ばの働き盛りに見える。健康そうに日焼けをした顔は面倒見のよさそうな優しい顔立をしていた。
「オルクス、あんたには色々と世話になったな」
「それは俺のセリフだ。お前の職業は剣士だが索敵能力も高いし、若い奴らの面倒見もいい。こちらこそ大助かりだったぞ。これは、依頼主ではない俺個人からの礼だ」
要人護衛や薬草採取、モンスター討伐や物資輸送、多種多様な依頼主とその依頼をこなす者の間を効率的に取り持つための組織に冒険者ギルドがある。
行商人のオルクスは、剣士として冒険者登録をしているガイルに何度も依頼をしてきた。決して大規模とは言えない隊商を率いる身としては、一人二役以上のガイルはとてもありがたい存在だった。
しかし今日が最後と先程知らされて、せめてもの餞としてガイルの飲む安酒に負けない安い酒の瓶を、机の上に置いて去って行った。
ガイルはありがたく受け取り、先程より早いペースで飲み始める。
依頼とは言え危険を冒してまで旅をするのが今日で終わりと考えれば、感慨もひとしおだった。
特にどこかを悪くしてとかではない。人並み以上に恵まれて鍛え上げた体はまだまだ動く。あと十年は今の暮らしを続けられる自信はある。
ただ、彼に冒険のイロハを叩き込んだ師のデニスが死んだのが三十五歳の時だった。
ガイルは冒険者ギルドによるクラス分けではAクラスだが、師のデニスはSSクラスだった。
冒険者はFクラスから始まり、様々な実績を積み重ねてランクアップをしていく。Aクラスの上にはS、SSクラスがあって、最上級はSSSクラスになる。
ガイルの年齢でAクラスなのを十分とみるか、凡庸と判断するかは微妙なところではあるが、ずば抜けて優れていると言う者はまずいない。
師と同じ年齢に差し掛かろうとしているのに2ランクも隔たりがある。
実際のところでは、Aクラスから上の1ランク差と、FクラスからAクラスの1ランク差には雲泥の差があるので、はるか遠く及びもしてない。
デニスの素行はとんでもないものだったけれど、足手まといでしかない駆け出しのガイルを連れて、探索から護衛まで卒なくこなす凄腕のレンジャーだった。しかし冒険者ギルドの強制参加クエストの結果、命を落としてしまった。
「不肖の弟子だからこそ、潮時だけは見誤るわけにはいかない。あとはアルザスへ帰って、冒険者プレートの返納と武具の売却で終わりか」
ガイルは小さく呟いて、逞しい背中に背負う細い布に包まれた棒状のものを確かめるように触った。
荷物は借りている宿屋の部屋へほぼ置いている。明日の朝を迎えれば一人出発するだけなので、完全にオフモードへ入っている。とは言え武器など必要なものは身に着けたままだ。酒場には多くの者が出入りをして、武器を持って酔っ払い暴れる者もいるからだ。
彼が腰に佩いた剣はどこにでもある長剣。使い古されていてとても売れるようには見えない。先程の言葉を聞いた誰かがいれば噴き出しただろうと思われたところへ必死の形相で彼の元へ走り寄った者がいた。
「ぶ、武具を売るですって!?」
「ん? パメラか。さすがに大きい耳を持つエルフだけあって、よく聞こえるようだな。レンジャーにでもなるか?」
「し、失礼ね!」
「あ、ああー、悪かった」
ガイルは彼が考えているよりもかなり酔っていた。浮かれた気分で普段の彼では言わないような冗談を口にして、旅仲間のパメラを怒らせてしまった。
しかし彼女は気分を害して立ち去るわけでなく、彼の前の席に腰を下ろしてじっと睨んでいる。
かなり気まずい空気の中、ガイルは軽く咳払いをしてパメラの様子を窺った。
白金色に光る髪は腰まで届きそうなほど長い。前髪部分は綺麗に眉の上くらいで切りそろえて、額に金色の細いサークレットが見え隠れしている。少しきつめの目尻が際立つものの間違いなく美人だろう。
ガイルが揶揄した耳は、尖っていると言っても人より少しだけ大きい程度にすぎない。
彼女も旅装を解いており、淡い緑の丈の短いワンピースに短剣だけの身軽さだった。
ガイルとパメラは、今回の依頼で知り合っただけで特に親しい友人でもない。
一般的にエルフは魔法が得意とされていて、魔法の能力を買われて依頼を受けることが多い。しかしパメラは弓の使える護衛として参加していた。
旅が長くなれば仲間同士で打ち解けて食事なども一緒にするようになるが、パメラはずっと一人だった。
ガイルは何となく彼女を放っておけなくて、何かと話し掛けたりし続けた。彼女も無視をすることに疲れたのか、実は寂しかったのか、その両方だろうかわからないけれど、彼とは徐々に会話をするようになった。
パメラが怒っている理由は痛いほどわかっている。酔っていたとはいえ軽率だったと彼は心底反省していた。
「あのー、パメラさん?」
すっかり酔いの覚めたガイルが掛けた言葉に不機嫌そうなエルフの娘が意外な笑みを浮かべた。
「懐かしいわね、その話し方。最初の頃のあなたはそんな感じだったわ」
「そ、そうだったか?」
「といっても、誰にでもだったけど」
「そ、それも依頼内容のうちだったからな」
「ふーん、それでボッチの私に構ったんだ」
「あ、いや、そういうわけでもないが」
「どうかしら」
口先を少し尖らせたエルフの娘にガイルは苦笑いを浮かべる。
エルフ族の年齢には詳しくはないけれどパメラは若い女の子にしか見えない。彼は他の年少者と同じように扱った。
今回の旅仲間でガイルは年かさになる。依頼主のオルクスが依頼料を安くするために若い冒険者、つまりランクの低い者を優先して雇ったからである。
そのような事情から要となる立場を余儀なくされたガイルは、中間管理職のように若い者達の機嫌を取って旅をした。
これは特に今回の依頼に限った話ではない。ホームタウンに居る時は若い冒険者の指導を進んでやってきたので、彼自身特に面倒と感じてもいなかった。
この酒場で一杯やり始めた時に、旅で面倒を見た若い冒険者達からこの後も同行して欲しい誘われたりしたが、引退をするつもりだと断った。それを小耳にはさんだオルクスがやって来て、置いて行った酒瓶は机の上で横向けに転がっている。
すっかり空になった酒瓶の向こうでは機嫌が少しだけ直ったらしいパメラがガイルを見ていた。
どうやら危機は脱したらしいと彼が胸を撫で下ろせたのはほんの一瞬だった。
「背中のそれ、魔法の剣よね?」
「パ、パメラさん!?」
「どうせなら私に譲りなさい!」
クラフト王国の東の端にある小さな町の酒場の隅で、商人風のゆったりとした衣装を着た恰幅のよい男が尋ねた。
相手はテーブルの上に乗せた一杯の安酒を、ちびちびと味わいながら飲んでいた冒険者風の男である。
座っていた彼は、立って話す商人風の男を見上げ、木の器を持ち上げると黒い瞳で満足げに笑った。
年の頃でいえば三十代半ばの働き盛りに見える。健康そうに日焼けをした顔は面倒見のよさそうな優しい顔立をしていた。
「オルクス、あんたには色々と世話になったな」
「それは俺のセリフだ。お前の職業は剣士だが索敵能力も高いし、若い奴らの面倒見もいい。こちらこそ大助かりだったぞ。これは、依頼主ではない俺個人からの礼だ」
要人護衛や薬草採取、モンスター討伐や物資輸送、多種多様な依頼主とその依頼をこなす者の間を効率的に取り持つための組織に冒険者ギルドがある。
行商人のオルクスは、剣士として冒険者登録をしているガイルに何度も依頼をしてきた。決して大規模とは言えない隊商を率いる身としては、一人二役以上のガイルはとてもありがたい存在だった。
しかし今日が最後と先程知らされて、せめてもの餞としてガイルの飲む安酒に負けない安い酒の瓶を、机の上に置いて去って行った。
ガイルはありがたく受け取り、先程より早いペースで飲み始める。
依頼とは言え危険を冒してまで旅をするのが今日で終わりと考えれば、感慨もひとしおだった。
特にどこかを悪くしてとかではない。人並み以上に恵まれて鍛え上げた体はまだまだ動く。あと十年は今の暮らしを続けられる自信はある。
ただ、彼に冒険のイロハを叩き込んだ師のデニスが死んだのが三十五歳の時だった。
ガイルは冒険者ギルドによるクラス分けではAクラスだが、師のデニスはSSクラスだった。
冒険者はFクラスから始まり、様々な実績を積み重ねてランクアップをしていく。Aクラスの上にはS、SSクラスがあって、最上級はSSSクラスになる。
ガイルの年齢でAクラスなのを十分とみるか、凡庸と判断するかは微妙なところではあるが、ずば抜けて優れていると言う者はまずいない。
師と同じ年齢に差し掛かろうとしているのに2ランクも隔たりがある。
実際のところでは、Aクラスから上の1ランク差と、FクラスからAクラスの1ランク差には雲泥の差があるので、はるか遠く及びもしてない。
デニスの素行はとんでもないものだったけれど、足手まといでしかない駆け出しのガイルを連れて、探索から護衛まで卒なくこなす凄腕のレンジャーだった。しかし冒険者ギルドの強制参加クエストの結果、命を落としてしまった。
「不肖の弟子だからこそ、潮時だけは見誤るわけにはいかない。あとはアルザスへ帰って、冒険者プレートの返納と武具の売却で終わりか」
ガイルは小さく呟いて、逞しい背中に背負う細い布に包まれた棒状のものを確かめるように触った。
荷物は借りている宿屋の部屋へほぼ置いている。明日の朝を迎えれば一人出発するだけなので、完全にオフモードへ入っている。とは言え武器など必要なものは身に着けたままだ。酒場には多くの者が出入りをして、武器を持って酔っ払い暴れる者もいるからだ。
彼が腰に佩いた剣はどこにでもある長剣。使い古されていてとても売れるようには見えない。先程の言葉を聞いた誰かがいれば噴き出しただろうと思われたところへ必死の形相で彼の元へ走り寄った者がいた。
「ぶ、武具を売るですって!?」
「ん? パメラか。さすがに大きい耳を持つエルフだけあって、よく聞こえるようだな。レンジャーにでもなるか?」
「し、失礼ね!」
「あ、ああー、悪かった」
ガイルは彼が考えているよりもかなり酔っていた。浮かれた気分で普段の彼では言わないような冗談を口にして、旅仲間のパメラを怒らせてしまった。
しかし彼女は気分を害して立ち去るわけでなく、彼の前の席に腰を下ろしてじっと睨んでいる。
かなり気まずい空気の中、ガイルは軽く咳払いをしてパメラの様子を窺った。
白金色に光る髪は腰まで届きそうなほど長い。前髪部分は綺麗に眉の上くらいで切りそろえて、額に金色の細いサークレットが見え隠れしている。少しきつめの目尻が際立つものの間違いなく美人だろう。
ガイルが揶揄した耳は、尖っていると言っても人より少しだけ大きい程度にすぎない。
彼女も旅装を解いており、淡い緑の丈の短いワンピースに短剣だけの身軽さだった。
ガイルとパメラは、今回の依頼で知り合っただけで特に親しい友人でもない。
一般的にエルフは魔法が得意とされていて、魔法の能力を買われて依頼を受けることが多い。しかしパメラは弓の使える護衛として参加していた。
旅が長くなれば仲間同士で打ち解けて食事なども一緒にするようになるが、パメラはずっと一人だった。
ガイルは何となく彼女を放っておけなくて、何かと話し掛けたりし続けた。彼女も無視をすることに疲れたのか、実は寂しかったのか、その両方だろうかわからないけれど、彼とは徐々に会話をするようになった。
パメラが怒っている理由は痛いほどわかっている。酔っていたとはいえ軽率だったと彼は心底反省していた。
「あのー、パメラさん?」
すっかり酔いの覚めたガイルが掛けた言葉に不機嫌そうなエルフの娘が意外な笑みを浮かべた。
「懐かしいわね、その話し方。最初の頃のあなたはそんな感じだったわ」
「そ、そうだったか?」
「といっても、誰にでもだったけど」
「そ、それも依頼内容のうちだったからな」
「ふーん、それでボッチの私に構ったんだ」
「あ、いや、そういうわけでもないが」
「どうかしら」
口先を少し尖らせたエルフの娘にガイルは苦笑いを浮かべる。
エルフ族の年齢には詳しくはないけれどパメラは若い女の子にしか見えない。彼は他の年少者と同じように扱った。
今回の旅仲間でガイルは年かさになる。依頼主のオルクスが依頼料を安くするために若い冒険者、つまりランクの低い者を優先して雇ったからである。
そのような事情から要となる立場を余儀なくされたガイルは、中間管理職のように若い者達の機嫌を取って旅をした。
これは特に今回の依頼に限った話ではない。ホームタウンに居る時は若い冒険者の指導を進んでやってきたので、彼自身特に面倒と感じてもいなかった。
この酒場で一杯やり始めた時に、旅で面倒を見た若い冒険者達からこの後も同行して欲しい誘われたりしたが、引退をするつもりだと断った。それを小耳にはさんだオルクスがやって来て、置いて行った酒瓶は机の上で横向けに転がっている。
すっかり空になった酒瓶の向こうでは機嫌が少しだけ直ったらしいパメラがガイルを見ていた。
どうやら危機は脱したらしいと彼が胸を撫で下ろせたのはほんの一瞬だった。
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