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71 帰還
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「ウオォォォォォォン‼」
「ポン吉ぃぃぃっ‼」
ビッショリと濡れた毛皮の大きな狼に俺は思いきり抱き着いた。
本当に泣き虫になっている。鼻の頭がつんと痛くなって、涙があふれて止まらない。
声を出して泣く俺に共感しているのか、隠そうとしてくれているのか。ポン吉は遠吠えをあげては俺の顔を舐めるを繰り返している。
ダンプサイズだと言っていることは全然わからないが、きっと何も意味のあることは言ってないと思う。
これほどありがたく頼もしいと思ったことはなかった。
疲れた心と体から一気に緊張が抜け落ちる。知らない間に泣き寝入りをしたらしい。目が覚めたらポン吉毛布にくるまり横になっていた。
首を上げた視界にはポン吉の黒い目が俺を見ている。
ゆっくり手を伸ばす。大きな顔を寄せて来たので優しく鼻の上を撫でた。
落ち着いて睡眠が取れたから気力が回復した。気持ちも軽い。
多分そうだと思うけど確認はしなければならない。
「ポン吉、本当にありがとうな。少し話がしたいから小さくなってくれるか?」
「ウォン!」
みるみる小さく豆柴になって、今度は俺の膝の上へポン吉が座って尻尾をパタパタさせている。
こんな時だけどほんとにかわいいな。癒される。
「ポン吉、俺を追って来てくれたで間違いないな?」
「アン(そう)!」
「よくここがわかったな」
「アンアン、アン(主の匂い、届いた)」
「匂い?」
「アアンアン(水に流れた)」
ポン吉は後ろ脚で立ち上がり、俺の頬をペロッと舐める。
「アンアン(霊樹の匂い)」
「涙か……だとしたら泣くのも悪くはないってことか」
「アン(そう)!」
「ダマスカスのプリの家へ戻れるか?」
「アン(できる)!」
「直接スーのいるカケンスへ行く方法はないか?」
「アン(ない)」
少ししょんぼりとした豆柴の頭を撫でる。
「だったら一度戻ることにしよう。頼めるか?」
「アン(わかった)」
「エルフの村から帰る途中だったんだよな?」
「アン(そう)」
「ベアトリスはどうした? 一緒に戻ってくるはずだろう」
「アンアン(おいてきた)」
ハフハフと楽しそうな豆柴の答えに俺は固まる。
怖いので何処かは聞かないことにしよう。
ポン吉が来てくれて戻れるとわかれば、心にも余裕が生まれる。視界が広がり周囲へ気を配れるようにもなる。
少し向こうの崩れ落ちた建物のところどころに、人の足跡らしきものがあった。
小さな子供くらいのものは多分プリシラだろう。寄りそうように大きな足跡もある。
俺の予想が間違っていなければ、プリシラの父の選んだ逃避先がここだと思う。
シルビ公国なのかダグレス帝国なのか、全然違う場所なのかもわからない。会って一言文句を言ってやりたいが、そんな時間もない。
「ポン吉、またここに連れて来てくれるか」
「アン(無理)」
「こうして来てるのに?」
「アン、アンアアン(主、追ってきただけ)」
「えーっと、じゃあプリの屋敷はどうしてわかるんだ?」
「アンアン、アン(主の匂い、残ってる)」
「――切株か?」
「アン(そう)」
「ひょっとして俺みたいにスーは追いかけられないのか?」
「アン。アンアン、アアン(そう。主の伴侶、匂いない)」
「伴侶か――」
何となく俺だけが臭いような言い方なのは、乙女心でなくても傷つくから気にしないことにしよう。
どうやら大きな勘違いをニつしていたらしい。
一つは、ポン吉の場合、異次元空間移動を意図してやっていないだけに使い勝手が悪そうに思える。
ただひたすら霊樹の匂いだけを辿るため、普通に走るのと異次元空間移動の違いも感じていなさそうな気がする。
執念深いストーカーみたいだと感想を漏らしそうになったけど、匂うと言われた意趣返しみたいなのでやめよう。
異次元空間移動を考えてやっていないとしたら、俺の匂いがない場所へ行くのはどうすればいいのか。
プリシラは自由自在に出入りしていたとミレーネが言っていた。違いが何かを知る必要がある。
もう一つは、スーがポン吉の主ではないこと。
俺も疑ってはいたけど、スーのティムというか餌付けは最初から成功していなかった。
スーは主とは呼ばれない。でもポン吉はスーのことも好きだし言うことを聞いている。
特に主人が誰かなど、こだわる必要はない気もする。
「南端の村とか森の中で、スーやマットに気づかれずに俺を影から追ってたよな?」
「アアン(そうだけど)?」
「さっき現れたみたいに?」
「アアン(そうだけど)?」
「――その能力、いずれ発揮してもらうぞ」
「アン(わかった)」
「じゃあ戻ろう」
「アン(わかった)」
再びダンプサイズに変身したポン吉がしゃがんでいる。
俺だけでは簡単には来られないとなれば少し後ろ髪を引かれる。しかし、ポン吉の中では俺の伴侶になっているスーが最優先。
すべてはスーを無事助け出してからのこと。
ポン吉と合流ができて気持ちの余裕とやる気がみなぎっているのが自分でもわかる。
俺はポン吉の背中へ跨って身をすくめる。
さっき自分で通って来たのにいまだに信じられないが、今から噴水の中へ突っ込むのだろう。
ぶつかるのではとか、また窒息するのではとか、心配をしていたら、あの重圧感がいきなり襲って来た。
ポン吉は、ダマスカスへ俺を乗せたのも空間移動をしていたと実感できた。
今度は落とされないよう必死にしがみつく。
以前は助走からの跳躍だったため体が揺られた。今回はいきなり跳躍なので心配するほどではなかった。
時間にして数秒。体が急に軽くなる。
俺とポン吉が噴水池から飛び出した時、マットもミレーネも水面を覗き込んでいたらしい。
俺に負けないないくらいびしょ濡れになって目を丸くしていた。
「プリシラさん⁉」
「プリ、お前っ⁉ それって⁉」
「心配をかけて申し訳なかった。改めて紹介するよ、ポン吉だ」
「ウオオオーン!」
大狼の遠吠えが、鬨の声のように響き渡る。方々から呼応するように狼や犬の声が聞こえた。
さあ、スーの奪回戦を始めよう!
【第一部完】
「ポン吉ぃぃぃっ‼」
ビッショリと濡れた毛皮の大きな狼に俺は思いきり抱き着いた。
本当に泣き虫になっている。鼻の頭がつんと痛くなって、涙があふれて止まらない。
声を出して泣く俺に共感しているのか、隠そうとしてくれているのか。ポン吉は遠吠えをあげては俺の顔を舐めるを繰り返している。
ダンプサイズだと言っていることは全然わからないが、きっと何も意味のあることは言ってないと思う。
これほどありがたく頼もしいと思ったことはなかった。
疲れた心と体から一気に緊張が抜け落ちる。知らない間に泣き寝入りをしたらしい。目が覚めたらポン吉毛布にくるまり横になっていた。
首を上げた視界にはポン吉の黒い目が俺を見ている。
ゆっくり手を伸ばす。大きな顔を寄せて来たので優しく鼻の上を撫でた。
落ち着いて睡眠が取れたから気力が回復した。気持ちも軽い。
多分そうだと思うけど確認はしなければならない。
「ポン吉、本当にありがとうな。少し話がしたいから小さくなってくれるか?」
「ウォン!」
みるみる小さく豆柴になって、今度は俺の膝の上へポン吉が座って尻尾をパタパタさせている。
こんな時だけどほんとにかわいいな。癒される。
「ポン吉、俺を追って来てくれたで間違いないな?」
「アン(そう)!」
「よくここがわかったな」
「アンアン、アン(主の匂い、届いた)」
「匂い?」
「アアンアン(水に流れた)」
ポン吉は後ろ脚で立ち上がり、俺の頬をペロッと舐める。
「アンアン(霊樹の匂い)」
「涙か……だとしたら泣くのも悪くはないってことか」
「アン(そう)!」
「ダマスカスのプリの家へ戻れるか?」
「アン(できる)!」
「直接スーのいるカケンスへ行く方法はないか?」
「アン(ない)」
少ししょんぼりとした豆柴の頭を撫でる。
「だったら一度戻ることにしよう。頼めるか?」
「アン(わかった)」
「エルフの村から帰る途中だったんだよな?」
「アン(そう)」
「ベアトリスはどうした? 一緒に戻ってくるはずだろう」
「アンアン(おいてきた)」
ハフハフと楽しそうな豆柴の答えに俺は固まる。
怖いので何処かは聞かないことにしよう。
ポン吉が来てくれて戻れるとわかれば、心にも余裕が生まれる。視界が広がり周囲へ気を配れるようにもなる。
少し向こうの崩れ落ちた建物のところどころに、人の足跡らしきものがあった。
小さな子供くらいのものは多分プリシラだろう。寄りそうように大きな足跡もある。
俺の予想が間違っていなければ、プリシラの父の選んだ逃避先がここだと思う。
シルビ公国なのかダグレス帝国なのか、全然違う場所なのかもわからない。会って一言文句を言ってやりたいが、そんな時間もない。
「ポン吉、またここに連れて来てくれるか」
「アン(無理)」
「こうして来てるのに?」
「アン、アンアアン(主、追ってきただけ)」
「えーっと、じゃあプリの屋敷はどうしてわかるんだ?」
「アンアン、アン(主の匂い、残ってる)」
「――切株か?」
「アン(そう)」
「ひょっとして俺みたいにスーは追いかけられないのか?」
「アン。アンアン、アアン(そう。主の伴侶、匂いない)」
「伴侶か――」
何となく俺だけが臭いような言い方なのは、乙女心でなくても傷つくから気にしないことにしよう。
どうやら大きな勘違いをニつしていたらしい。
一つは、ポン吉の場合、異次元空間移動を意図してやっていないだけに使い勝手が悪そうに思える。
ただひたすら霊樹の匂いだけを辿るため、普通に走るのと異次元空間移動の違いも感じていなさそうな気がする。
執念深いストーカーみたいだと感想を漏らしそうになったけど、匂うと言われた意趣返しみたいなのでやめよう。
異次元空間移動を考えてやっていないとしたら、俺の匂いがない場所へ行くのはどうすればいいのか。
プリシラは自由自在に出入りしていたとミレーネが言っていた。違いが何かを知る必要がある。
もう一つは、スーがポン吉の主ではないこと。
俺も疑ってはいたけど、スーのティムというか餌付けは最初から成功していなかった。
スーは主とは呼ばれない。でもポン吉はスーのことも好きだし言うことを聞いている。
特に主人が誰かなど、こだわる必要はない気もする。
「南端の村とか森の中で、スーやマットに気づかれずに俺を影から追ってたよな?」
「アアン(そうだけど)?」
「さっき現れたみたいに?」
「アアン(そうだけど)?」
「――その能力、いずれ発揮してもらうぞ」
「アン(わかった)」
「じゃあ戻ろう」
「アン(わかった)」
再びダンプサイズに変身したポン吉がしゃがんでいる。
俺だけでは簡単には来られないとなれば少し後ろ髪を引かれる。しかし、ポン吉の中では俺の伴侶になっているスーが最優先。
すべてはスーを無事助け出してからのこと。
ポン吉と合流ができて気持ちの余裕とやる気がみなぎっているのが自分でもわかる。
俺はポン吉の背中へ跨って身をすくめる。
さっき自分で通って来たのにいまだに信じられないが、今から噴水の中へ突っ込むのだろう。
ぶつかるのではとか、また窒息するのではとか、心配をしていたら、あの重圧感がいきなり襲って来た。
ポン吉は、ダマスカスへ俺を乗せたのも空間移動をしていたと実感できた。
今度は落とされないよう必死にしがみつく。
以前は助走からの跳躍だったため体が揺られた。今回はいきなり跳躍なので心配するほどではなかった。
時間にして数秒。体が急に軽くなる。
俺とポン吉が噴水池から飛び出した時、マットもミレーネも水面を覗き込んでいたらしい。
俺に負けないないくらいびしょ濡れになって目を丸くしていた。
「プリシラさん⁉」
「プリ、お前っ⁉ それって⁉」
「心配をかけて申し訳なかった。改めて紹介するよ、ポン吉だ」
「ウオオオーン!」
大狼の遠吠えが、鬨の声のように響き渡る。方々から呼応するように狼や犬の声が聞こえた。
さあ、スーの奪回戦を始めよう!
【第一部完】
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