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得たもの
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空手の大会予選は三回戦で敗退したり、内容も勝ったり負けたりして今ひとつパッとしない戦績だった。それでも一番の目標だった田所先輩の引退試合としては大成功だったし、俺も久し振りに試合に出られたことは楽しかった。
試合会場の体育館から朝の集合場所だった道場へ柳さんの車で送ってもらう間も、試合後の高揚感が手伝ってとても賑やかに過ごした。
後ろの座席の高橋と新川が、先に瑞樹が帰ったことを心底残念がっているのは絶対に良からぬことを考えているからだ。
隣に座っている大和は、さっきから白い目でずっと『隠れハーレムを解体しろ』と呪文のように俺を責めている。
だったら最初から瑞樹が女の子だったことを教えろよと言い返したいが、俺が勝手に男だと勘違いをしただけとバカにされて終わるので、無駄なことはしない。
しかし俺にとって人生での価値観が大きく覆る事件が起きていることはどうしたらいいのだろう。
試合中は観客席で応援をしてくれていた瑞樹が、閉会式が終わる頃にはいなくなっていたことを残念に思う気持ちと、ホッとした気持ちが半々だった。
道場で皆と別れて自転車を漕ぎながら澄んだ初秋の夕暮れを見上げるが、何も答えは出てこない。
家へ帰って心ここにあらずのまま夕食を済ませると、菜緒を部屋へ呼び入れた。母さんにするか少し悩んだのだが、またおかしなことを言って怒らせるのはまずいと考えたからだ。
「今からバカなことを聞くかもしれないが、正直に教えてくれ」
「What is happened?」
「ちょっと真剣な話だから、普通に頼む」
「んー、なにー?」
「み、瑞樹ってさ、お、女なのか?」
「やっと気づいたんだー」
「そ、そうか」
俺は椅子からずり落ちそうになるのを必死でこらえた。菜緒は面白くもなさそうに俺のベッドへ寝転がって、枕元の漫画をペラペラめくっている。
どうして俺はこんなにも落ち着いているのだろうか。
試合会場ではかなり混乱をしたが、時間が経って気持ちの整理ができていたからか。
いや、そうじゃない。
何となく感じていたんだ。正確には、そうだったらいいと望んでいたのに気づいたからだ。
「話って、それだけー?」
「あ、ああ」
「ふーん。いつ知ったの?」
「今日だ」
「今日って試合だよね? ミズキちゃん、見に来たんだ?」
「若先生と桜ちゃんと一緒にな」
「えー、桜ちゃんも? ナオも行けばよかったなー」
兄の応援ではなく、友達に会いたいがための発言はすこぶる我が妹らしい。
だが言いながらベッドに体を起こして胡坐をかいで座った顔は、小学生とは思えない、恐ろしく真剣な目つきになっていた。
「で、ニイニイはミズキちゃんのこと、どう思ってるの?」
「いきなりすぎてわかるかよ!」
「ミズキちゃんは昔からはっきりしてるよ?」
「お、幼なじみだよな」
「……やっぱやーめた。話終わったのなら、ナオはお風呂入るね」
俺的には勝手に打ち切られて消化不良の感があるが、妹の気まぐれはいつものことで引き止める理由もない。
瑞樹が本当に女の子だと最後通牒を突き付けられたのだがら、ここからは俺の問題だ。
菜緒が出て行くと、俺は真っ先に大和ヘ相談メールを入れた。何だかんだ言ってもあいつはモテる。女の子の扱いにも慣れている。
今日は試合で疲れたかもしれないが三試合しかしていない。大和ならまだ起きているはずだ。
しかしながら期待されたまともな返事はなく、『モテる男はつらいねー』とだけ返って来た。
いずれ必ずぶっ飛ばす――今は無理だけど。
それはともかく、明日、学校へ行ったらどうするべきか。
さんざん悩んではみたもののいい考えは出ない。なるようにしかならないなら菜緒の後に風呂へ入って寝ようと思っていたら、スマホが『ぴろーん』と鳴った。
ひょっとして大和が何か教えてくれるのかもと期待をしたら、月島からだった。
『本日はお日柄もよく、大変な眼福をありがとうございました。
お礼というほどのものではございませんが、どうぞお納めください。』
おかしな文章なのはあいかわらず。添付ファイルもたくさんある。
とりあえずこれを……次はこれ……じゃあこっちは……。
月島綾音、お前の頭はどうなっている!!
今日の試合会場で、あいつが常人とは違う歓喜の声を上げていたことはまだ許そう。
正直いろいろと励みにもなったし、嬉しかった。そのすべての瞬間の俺と大和の写真を撮っていたことも知っている。あいつの趣味もわかっているので我慢はできる。
だがこのイラストの俺と大和は、どうしてバラやら星キラッキラの中で手を握って見つめ合っているんだ!?
なぜ意味もなく道着がはだけている!?
まだ服を着ているやつは許せる……許してはいけないのだろうが。
もはや最後のほうは見るに堪えないくらいだった。
まさかこれをアップしてないだろうと心配をして、大急ぎで月島のページがあるイラストサイトへ入って確認をする。
さすがになくて胸を撫でた。もしあったら絶交ものだ。
あの分厚い眼鏡を通すと、ひょっとしてこんな風に見える仕掛けでもあるのか?
そうだとすればやたらと騒いでいた理由も理解できる。迷惑だけど。
試合が終わってたかが数時間でこれほどのものを作り上げる技量と根性は尊敬に値するが、俺を巻き込まないでほしい。
どうしてあいつは、俺と大和に絡もうとするのだろうか。
大和はイケメンだからわからないこともないが、俺の容姿はありきたりで特に目立つほうでもない。見ても描いても楽しいとは俺は思えない。
次に会ったらそのあたりも聞いてみようと思っていたら、今度は珍しいことに神崎先輩からメッセージが入った。
『今日はいろいろとおもしろい物を見せてくれてありがとう。
逢引き相手の子、噂どおりかわいかったわよ。
雅久君大好きの月島さんもなかなか興味深かったし、
創作意欲が湧いて、行った甲斐があったわ。
ここしばらくのおサボりは許してあげる。』
俺の試合よりも他にお気に召したことがあったみたいなのは、神崎先輩らしい。
一勝二敗の試合結果では許してくれなかっただろうから、とにかくよかった。
しかし月島と仲良くなったのはどうなのだろう。
悪影響を受けて作品が穢れ――いや、斬新になりすぎなければいいのだが。
と思っていたら、月島から追加のメッセージが来た。
『もう一つ、お礼を言い忘れていました。
先輩のおかげで三室戸美崎先生と知り合えて意気投合しちゃいました。
今度はぜひ三人でお話ししましょう。
すごーく楽しみです。』
月島とはしばらく会うのはやめようと思う。
とりあえず、どちらにも応援ありがとうございましたのお礼を送って、ふと気づいた。
瑞樹からは何もなかったな。
負け越しの結果からすると罵倒のメールが来る可能性が高い。もらいたいとはあまり思わないし、こちらから何か送るのも変な感じだ。お疲れ様を催促しているっぽい。女だとわかって何を言ったらいいのかもわからない。
うん、やめておこう。
ひさしぶりに出た大会は、かなりの疑問と満足感を残して終わりを告げた。
試合会場の体育館から朝の集合場所だった道場へ柳さんの車で送ってもらう間も、試合後の高揚感が手伝ってとても賑やかに過ごした。
後ろの座席の高橋と新川が、先に瑞樹が帰ったことを心底残念がっているのは絶対に良からぬことを考えているからだ。
隣に座っている大和は、さっきから白い目でずっと『隠れハーレムを解体しろ』と呪文のように俺を責めている。
だったら最初から瑞樹が女の子だったことを教えろよと言い返したいが、俺が勝手に男だと勘違いをしただけとバカにされて終わるので、無駄なことはしない。
しかし俺にとって人生での価値観が大きく覆る事件が起きていることはどうしたらいいのだろう。
試合中は観客席で応援をしてくれていた瑞樹が、閉会式が終わる頃にはいなくなっていたことを残念に思う気持ちと、ホッとした気持ちが半々だった。
道場で皆と別れて自転車を漕ぎながら澄んだ初秋の夕暮れを見上げるが、何も答えは出てこない。
家へ帰って心ここにあらずのまま夕食を済ませると、菜緒を部屋へ呼び入れた。母さんにするか少し悩んだのだが、またおかしなことを言って怒らせるのはまずいと考えたからだ。
「今からバカなことを聞くかもしれないが、正直に教えてくれ」
「What is happened?」
「ちょっと真剣な話だから、普通に頼む」
「んー、なにー?」
「み、瑞樹ってさ、お、女なのか?」
「やっと気づいたんだー」
「そ、そうか」
俺は椅子からずり落ちそうになるのを必死でこらえた。菜緒は面白くもなさそうに俺のベッドへ寝転がって、枕元の漫画をペラペラめくっている。
どうして俺はこんなにも落ち着いているのだろうか。
試合会場ではかなり混乱をしたが、時間が経って気持ちの整理ができていたからか。
いや、そうじゃない。
何となく感じていたんだ。正確には、そうだったらいいと望んでいたのに気づいたからだ。
「話って、それだけー?」
「あ、ああ」
「ふーん。いつ知ったの?」
「今日だ」
「今日って試合だよね? ミズキちゃん、見に来たんだ?」
「若先生と桜ちゃんと一緒にな」
「えー、桜ちゃんも? ナオも行けばよかったなー」
兄の応援ではなく、友達に会いたいがための発言はすこぶる我が妹らしい。
だが言いながらベッドに体を起こして胡坐をかいで座った顔は、小学生とは思えない、恐ろしく真剣な目つきになっていた。
「で、ニイニイはミズキちゃんのこと、どう思ってるの?」
「いきなりすぎてわかるかよ!」
「ミズキちゃんは昔からはっきりしてるよ?」
「お、幼なじみだよな」
「……やっぱやーめた。話終わったのなら、ナオはお風呂入るね」
俺的には勝手に打ち切られて消化不良の感があるが、妹の気まぐれはいつものことで引き止める理由もない。
瑞樹が本当に女の子だと最後通牒を突き付けられたのだがら、ここからは俺の問題だ。
菜緒が出て行くと、俺は真っ先に大和ヘ相談メールを入れた。何だかんだ言ってもあいつはモテる。女の子の扱いにも慣れている。
今日は試合で疲れたかもしれないが三試合しかしていない。大和ならまだ起きているはずだ。
しかしながら期待されたまともな返事はなく、『モテる男はつらいねー』とだけ返って来た。
いずれ必ずぶっ飛ばす――今は無理だけど。
それはともかく、明日、学校へ行ったらどうするべきか。
さんざん悩んではみたもののいい考えは出ない。なるようにしかならないなら菜緒の後に風呂へ入って寝ようと思っていたら、スマホが『ぴろーん』と鳴った。
ひょっとして大和が何か教えてくれるのかもと期待をしたら、月島からだった。
『本日はお日柄もよく、大変な眼福をありがとうございました。
お礼というほどのものではございませんが、どうぞお納めください。』
おかしな文章なのはあいかわらず。添付ファイルもたくさんある。
とりあえずこれを……次はこれ……じゃあこっちは……。
月島綾音、お前の頭はどうなっている!!
今日の試合会場で、あいつが常人とは違う歓喜の声を上げていたことはまだ許そう。
正直いろいろと励みにもなったし、嬉しかった。そのすべての瞬間の俺と大和の写真を撮っていたことも知っている。あいつの趣味もわかっているので我慢はできる。
だがこのイラストの俺と大和は、どうしてバラやら星キラッキラの中で手を握って見つめ合っているんだ!?
なぜ意味もなく道着がはだけている!?
まだ服を着ているやつは許せる……許してはいけないのだろうが。
もはや最後のほうは見るに堪えないくらいだった。
まさかこれをアップしてないだろうと心配をして、大急ぎで月島のページがあるイラストサイトへ入って確認をする。
さすがになくて胸を撫でた。もしあったら絶交ものだ。
あの分厚い眼鏡を通すと、ひょっとしてこんな風に見える仕掛けでもあるのか?
そうだとすればやたらと騒いでいた理由も理解できる。迷惑だけど。
試合が終わってたかが数時間でこれほどのものを作り上げる技量と根性は尊敬に値するが、俺を巻き込まないでほしい。
どうしてあいつは、俺と大和に絡もうとするのだろうか。
大和はイケメンだからわからないこともないが、俺の容姿はありきたりで特に目立つほうでもない。見ても描いても楽しいとは俺は思えない。
次に会ったらそのあたりも聞いてみようと思っていたら、今度は珍しいことに神崎先輩からメッセージが入った。
『今日はいろいろとおもしろい物を見せてくれてありがとう。
逢引き相手の子、噂どおりかわいかったわよ。
雅久君大好きの月島さんもなかなか興味深かったし、
創作意欲が湧いて、行った甲斐があったわ。
ここしばらくのおサボりは許してあげる。』
俺の試合よりも他にお気に召したことがあったみたいなのは、神崎先輩らしい。
一勝二敗の試合結果では許してくれなかっただろうから、とにかくよかった。
しかし月島と仲良くなったのはどうなのだろう。
悪影響を受けて作品が穢れ――いや、斬新になりすぎなければいいのだが。
と思っていたら、月島から追加のメッセージが来た。
『もう一つ、お礼を言い忘れていました。
先輩のおかげで三室戸美崎先生と知り合えて意気投合しちゃいました。
今度はぜひ三人でお話ししましょう。
すごーく楽しみです。』
月島とはしばらく会うのはやめようと思う。
とりあえず、どちらにも応援ありがとうございましたのお礼を送って、ふと気づいた。
瑞樹からは何もなかったな。
負け越しの結果からすると罵倒のメールが来る可能性が高い。もらいたいとはあまり思わないし、こちらから何か送るのも変な感じだ。お疲れ様を催促しているっぽい。女だとわかって何を言ったらいいのかもわからない。
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の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
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