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過去の栄光
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中学三年生の時に美術部の活動で大きな展覧会へ出品をした。
俺の中学の美術の先生や他の学校の先生、市で個展を開いている絵が上手いと評判の人や、いわゆるプロの作家なども参加していた。俺はたまたまテーマに合う絵を描いて奇跡的に受賞してしまった。
賞の名前とか構成が複雑でいまいちわかりにくいのだが、展覧会で三番目くらいのものだったらしい。
そのすぐ後に市民病院が数年掛かりの大改築を終えた。
俺へのおかしな呼び方が始まったのはこの時からになる。
受賞しただけなら一時的に騒がれるだけで済んだだろうけど、ある魔法少女好きの整形外科医師が、何を考えたのか俺の絵を病院に飾ることを思いついた。
この話を正式に持ってきた病院の職員さんには、頼むから断らないで欲しいとも言われた。俺の了承を絶対に取るとか、いろいろの条件でゴリ押しをして、病院の役員会や市役所を説得したらしい。
描いておいて言うのもおかしいが、縦横二メートル近い大きな絵を飾れるような家でもない。応募規格ぎりぎりの百三十号キャンバスをヤケクソで選んだので、学校に寄贈するか、家に持って帰ったとしたら、額から外してどこかに丸めておくつもりだった。
しかし周囲、特に家族はこの話に乗り気だった。いつもお世話になっているお医者様で、空手の大先生の息子でもある人の頼みを断る勇気もなかった。
不承不承ながら了承をして、いざ飾られると空手のケガで治療へ行っても正面階段は絶対に使わないようになった。尻の穴が妙にむずがゆくなるから。
瑞樹が勘違いをしていた俺の高校入学選抜は空手のスポーツ枠ではなく、これによる文化系専攻枠だ。もちろん即辞退した。
マグレなのは本人が一番わかっている。月島みたいに目を輝かせて期待してくれる人達を失望させるのは、火を見るより明らかだからだった。
もし受けていたら瑞樹と同じクラスで勉強することになっていた。考えただけでも背中に震えが走る。
月島がいそいそとスケッチブックとスマホを取り出すのを見ながらお冷を手にして喉を潤した。
十キロ以上の自転車漕ぎより喫茶店へ入ってからのやりとりが喉に渇きを覚えるのは気のせいではないだろう。
「ガクガク絵師、お願いします!」
「……お前も俺のサイト見てたんだよな。頼むから普通に呼んでくれ」
「はいっ、雅久先輩! そういえば昨日の作品は塗りとか仕上げこそ荒かったですが、いつもよりアニメっぽさがなくてリアリティを感じました。ひょっとして実際にモデルさんがいらっしゃるのですか?」
「ゲホゲホっ」
危うく本日二度目の逆噴射をしそうになった。
何かを飲んでいるときに瑞樹の話題はタブーだな。
月島は俺の意見を聞くどころか、俺の作品へ自分の意見を語り始めた。いろいろとズレてはいるけれど、本当に絵が好きなことがよくわかる。
同じ高校だったらすぐにバレてしまうけど、まだ中学生なので適当に話を作っても大丈夫だろう。俺としても好都合なので話題を変えるのに乗っかることにした。
「昨日の帰りにたまたま見かけた女……の子が、実は幼なじみだったらしくて。そんな感じになってたのを見たら創作意欲が沸いたんだよ。そんなに良かったか?」
「まさか本当にそのよう展開になるとは――厳しくも萌えるシチュエーションですっ」
「と、突然、どうした?」
「いえ、何でもありません」
「ならいいけど座ってくれ」
目の前で頬を引きつらせながら勢いよく立ち上がった後輩は、ズレた眼鏡をかけ直しながら腰を下ろした。先にパフェや飲み物を平らげておいてくれてよかった。そうでなければ間違いなくこぼれまくっていただろう。
「先輩も評価点は見られたのでしょう?」
「……まあな」
何かが皆さんの琴線に触れたのか、俺の投稿の中では群を抜いている。
だけどさ、アレはアレなんだよ?
俺は複雑な気分を誤魔化すように、再びお冷のコップヘロをつけた。
「私なんて、昨日の夜にさっそく壁紙にしてしまいました。これ見てください!」
「は?」
「でもどうしてファイル名が『男の娘』なんですか? 先輩、まさかとは思いますが私の趣味に……」
「ゲホゲホゲホゲホっ!!」
机に置かれたスケッチブックを避けようとした俺は、月島のスマホを目掛けて逆噴射をしてしまった。
とうとう三回目。やはり瑞樹と水は相性が悪いのだろう。
「ちょっと!! 先輩ひどーいっ、スマホがグチョグチョのベトベトになったじゃないですか!!」
「す、すまんっ」
「信じられなーい!」
「ほんと悪いっ。マジこのとおり!」
「――本当にそう思ってます?」
「も、もちろん!」
俺は、慌てておしぼりでスマホを拭いてから机に手をついて平謝りをする。頭越しに月島の声色が変わった気がした。
「でしたら、この後も少し付き合ってください」
「え、いや、俺は道場に行くつもりなんだけど……」
「知っています。でも先輩のいろいろなものが掛けられたスマホを私に握らせて、さっさと自分は吐き出したから満足して立ち去るなんてこと……まさかありませんよね?」
「お前……腐女子モード全開だな」
「先輩のおかげで創作意欲がでてきてしまいました! 責任を取って画材屋さんへ付き合ってください!」
「画材屋か、わかった。少しだけだぞ?」
「ありがとうございます!! ガクガク絵師さま!」
今回は仕方ないよな。
俺も近いうちに行こうと思っていたので都合はいい。道場には少し遅れると大和にメールを入れておいた。
「久し振りだな」
「先輩はパソコンばかりになっているみたいですから。早く行きましょう!」
月島が後ろ手に振り向きながら先に入ったのは、中学時代によく来た少し古びた店構えの画材屋。
特に文化祭前とか展覧会前などは大勢の部員で押しかけ、騒がしくしていつも怒られていた。
そして今もそれは変わらないようだった。
「珍しい顔が来たもんだね。わたしゃてっきりどこかへ引っ越したのかと思っていたよ」
「やだなぁ、先週本屋で会ったばかりじゃないですか」
「年を取ると物忘れが激しくてねえ」
俺たちが店へ入るなり、店主の千代さんが嫌味っぼく声を掛けて来た。本人の言葉どおり七十才にはなっていると思われるが正確なところは知らない。
中学の時に集めた部費を握りしめて買い出しへ来ていたので顔なじみになったものの、高校へ入ってからはすっかり足が遠のいてしまっている。
「大画伯の今日の御用は何だい?」
「ほんとにやめてくださいよ」
「あれから絵らしい絵は描いてないって聞いてるのに、ひょっこり顔を出してくれるなんて期待するなってのが無理な話だよ」
余計な情報を流している犯人と思われる人物を睨む。俺と顔を合わせないように横を向き、口笛を吹く真似をしている。
……月島、とぼけ方がアニメの見過ぎだ。
思わずため息が漏れそうになりながら、俺はニヤニヤ顔の千代さんを見た。
「こいつの付き添いですよ」
「ほう? だったら右手の鉛筆汚れは何だい?」
決して上品には見えない笑顔の意味がわかった。月島との約束に遅刻しそうだったから急いで家を出た。デッサンの後に手洗いもしていない。
さすがと言うか、目敏いな、このバアさん。
いいや、腐った後輩も隣で急にニヤニヤし始めたってことは気づいていたのだろう。だから俺を連れて来たかったのか。
おかげですっかり買いにくくなってしまったが、俺はラノベで使わなかった分のお小遣いをつぎ込んで、一・五メートルほどの百号キャンバスを手に入れた。
道場への大荷物になるのをわかっていて、どうしてもあの湖底のイメージを描いてみたかった。
店を出る時に千代さんと月島が嬉しそうに顔を見合わせていたのはとても勘に触ったが、時間もないのでさっさとへ荷物を自転車へくくりつけて道場へと向かった。
今日は夕方まで小学生の稽古を見る日になっている。
俺の中学の美術の先生や他の学校の先生、市で個展を開いている絵が上手いと評判の人や、いわゆるプロの作家なども参加していた。俺はたまたまテーマに合う絵を描いて奇跡的に受賞してしまった。
賞の名前とか構成が複雑でいまいちわかりにくいのだが、展覧会で三番目くらいのものだったらしい。
そのすぐ後に市民病院が数年掛かりの大改築を終えた。
俺へのおかしな呼び方が始まったのはこの時からになる。
受賞しただけなら一時的に騒がれるだけで済んだだろうけど、ある魔法少女好きの整形外科医師が、何を考えたのか俺の絵を病院に飾ることを思いついた。
この話を正式に持ってきた病院の職員さんには、頼むから断らないで欲しいとも言われた。俺の了承を絶対に取るとか、いろいろの条件でゴリ押しをして、病院の役員会や市役所を説得したらしい。
描いておいて言うのもおかしいが、縦横二メートル近い大きな絵を飾れるような家でもない。応募規格ぎりぎりの百三十号キャンバスをヤケクソで選んだので、学校に寄贈するか、家に持って帰ったとしたら、額から外してどこかに丸めておくつもりだった。
しかし周囲、特に家族はこの話に乗り気だった。いつもお世話になっているお医者様で、空手の大先生の息子でもある人の頼みを断る勇気もなかった。
不承不承ながら了承をして、いざ飾られると空手のケガで治療へ行っても正面階段は絶対に使わないようになった。尻の穴が妙にむずがゆくなるから。
瑞樹が勘違いをしていた俺の高校入学選抜は空手のスポーツ枠ではなく、これによる文化系専攻枠だ。もちろん即辞退した。
マグレなのは本人が一番わかっている。月島みたいに目を輝かせて期待してくれる人達を失望させるのは、火を見るより明らかだからだった。
もし受けていたら瑞樹と同じクラスで勉強することになっていた。考えただけでも背中に震えが走る。
月島がいそいそとスケッチブックとスマホを取り出すのを見ながらお冷を手にして喉を潤した。
十キロ以上の自転車漕ぎより喫茶店へ入ってからのやりとりが喉に渇きを覚えるのは気のせいではないだろう。
「ガクガク絵師、お願いします!」
「……お前も俺のサイト見てたんだよな。頼むから普通に呼んでくれ」
「はいっ、雅久先輩! そういえば昨日の作品は塗りとか仕上げこそ荒かったですが、いつもよりアニメっぽさがなくてリアリティを感じました。ひょっとして実際にモデルさんがいらっしゃるのですか?」
「ゲホゲホっ」
危うく本日二度目の逆噴射をしそうになった。
何かを飲んでいるときに瑞樹の話題はタブーだな。
月島は俺の意見を聞くどころか、俺の作品へ自分の意見を語り始めた。いろいろとズレてはいるけれど、本当に絵が好きなことがよくわかる。
同じ高校だったらすぐにバレてしまうけど、まだ中学生なので適当に話を作っても大丈夫だろう。俺としても好都合なので話題を変えるのに乗っかることにした。
「昨日の帰りにたまたま見かけた女……の子が、実は幼なじみだったらしくて。そんな感じになってたのを見たら創作意欲が沸いたんだよ。そんなに良かったか?」
「まさか本当にそのよう展開になるとは――厳しくも萌えるシチュエーションですっ」
「と、突然、どうした?」
「いえ、何でもありません」
「ならいいけど座ってくれ」
目の前で頬を引きつらせながら勢いよく立ち上がった後輩は、ズレた眼鏡をかけ直しながら腰を下ろした。先にパフェや飲み物を平らげておいてくれてよかった。そうでなければ間違いなくこぼれまくっていただろう。
「先輩も評価点は見られたのでしょう?」
「……まあな」
何かが皆さんの琴線に触れたのか、俺の投稿の中では群を抜いている。
だけどさ、アレはアレなんだよ?
俺は複雑な気分を誤魔化すように、再びお冷のコップヘロをつけた。
「私なんて、昨日の夜にさっそく壁紙にしてしまいました。これ見てください!」
「は?」
「でもどうしてファイル名が『男の娘』なんですか? 先輩、まさかとは思いますが私の趣味に……」
「ゲホゲホゲホゲホっ!!」
机に置かれたスケッチブックを避けようとした俺は、月島のスマホを目掛けて逆噴射をしてしまった。
とうとう三回目。やはり瑞樹と水は相性が悪いのだろう。
「ちょっと!! 先輩ひどーいっ、スマホがグチョグチョのベトベトになったじゃないですか!!」
「す、すまんっ」
「信じられなーい!」
「ほんと悪いっ。マジこのとおり!」
「――本当にそう思ってます?」
「も、もちろん!」
俺は、慌てておしぼりでスマホを拭いてから机に手をついて平謝りをする。頭越しに月島の声色が変わった気がした。
「でしたら、この後も少し付き合ってください」
「え、いや、俺は道場に行くつもりなんだけど……」
「知っています。でも先輩のいろいろなものが掛けられたスマホを私に握らせて、さっさと自分は吐き出したから満足して立ち去るなんてこと……まさかありませんよね?」
「お前……腐女子モード全開だな」
「先輩のおかげで創作意欲がでてきてしまいました! 責任を取って画材屋さんへ付き合ってください!」
「画材屋か、わかった。少しだけだぞ?」
「ありがとうございます!! ガクガク絵師さま!」
今回は仕方ないよな。
俺も近いうちに行こうと思っていたので都合はいい。道場には少し遅れると大和にメールを入れておいた。
「久し振りだな」
「先輩はパソコンばかりになっているみたいですから。早く行きましょう!」
月島が後ろ手に振り向きながら先に入ったのは、中学時代によく来た少し古びた店構えの画材屋。
特に文化祭前とか展覧会前などは大勢の部員で押しかけ、騒がしくしていつも怒られていた。
そして今もそれは変わらないようだった。
「珍しい顔が来たもんだね。わたしゃてっきりどこかへ引っ越したのかと思っていたよ」
「やだなぁ、先週本屋で会ったばかりじゃないですか」
「年を取ると物忘れが激しくてねえ」
俺たちが店へ入るなり、店主の千代さんが嫌味っぼく声を掛けて来た。本人の言葉どおり七十才にはなっていると思われるが正確なところは知らない。
中学の時に集めた部費を握りしめて買い出しへ来ていたので顔なじみになったものの、高校へ入ってからはすっかり足が遠のいてしまっている。
「大画伯の今日の御用は何だい?」
「ほんとにやめてくださいよ」
「あれから絵らしい絵は描いてないって聞いてるのに、ひょっこり顔を出してくれるなんて期待するなってのが無理な話だよ」
余計な情報を流している犯人と思われる人物を睨む。俺と顔を合わせないように横を向き、口笛を吹く真似をしている。
……月島、とぼけ方がアニメの見過ぎだ。
思わずため息が漏れそうになりながら、俺はニヤニヤ顔の千代さんを見た。
「こいつの付き添いですよ」
「ほう? だったら右手の鉛筆汚れは何だい?」
決して上品には見えない笑顔の意味がわかった。月島との約束に遅刻しそうだったから急いで家を出た。デッサンの後に手洗いもしていない。
さすがと言うか、目敏いな、このバアさん。
いいや、腐った後輩も隣で急にニヤニヤし始めたってことは気づいていたのだろう。だから俺を連れて来たかったのか。
おかげですっかり買いにくくなってしまったが、俺はラノベで使わなかった分のお小遣いをつぎ込んで、一・五メートルほどの百号キャンバスを手に入れた。
道場への大荷物になるのをわかっていて、どうしてもあの湖底のイメージを描いてみたかった。
店を出る時に千代さんと月島が嬉しそうに顔を見合わせていたのはとても勘に触ったが、時間もないのでさっさとへ荷物を自転車へくくりつけて道場へと向かった。
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