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あっという間

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領地で過ごす秋休みの1ヶ月はあっという

間に過ぎた。


初級ダンジョンには3回行き、芋に似た雑

草の根っこで料理人達と色々と試したりし

たがパン生地に混ぜて焼いたら堅いパン

が少しだけ柔らかくなって好評だった。


(柔らかくするイースト菌だったかな?自

家製酵母菌の作り方がわかんないから無理

なんだよねー、、前世でもう少しは料理女

子をしとけば良かったなぁ~!柔らかいパ

ン食べたい、、ふんわり感が、、誰か酵母

菌を作ってくれないかな~)



ダンジョンに行かない日は家族や姉兄達の

婚約者達と紅茶を飲みながら楽しく過ごし

ていた。


カイロは王都で第2王子アイラスの側近の

仕事でいなかったが、、、





アレクが楽しく領地で過ごしていた頃、、

ダニス達は、、、


父親達が気晴らしにベルナー侯爵領の初級

ダンジョンに連れて来てくれていた。


シリウスの父親とダニス達3人の兄達が組

んでダニス達3人とダニス、レイドの父親

達と別れてダンジョンに入った。


ダニス「あぁー!楽しいぃー!」


シリウス「そうですね!」


レイド「礼儀作法と勉強ばかりだったから

楽しいよね~!」


ダニス父「結婚式に招待されたんだから仕

方ないぞ!」


レイド父「そうだぞ!頼むから粗相だけは

しないでくれ!」


「「「はい」」」


ダニス父「・・・・本当に頼むぞ」



一方、シリウス父とダニス達の兄3人は、


シリウス父「シリウス達が粗相しないよう

にしっかり見張っていてくれ」


シリウス兄「お父様、それは無理です」


ダニス兄「無理です、すみません」


レイド兄「僕もです、すみません」


シリウス父「父達とベルナー前侯爵夫妻も

居られるが、、、」


シリウス兄「僕達も招待されて困っている

のですよ?」


ダニス兄「僕達より弟達の方が公爵家の

方々に慣れてますし、、」


レイド兄「学校でアレク様以外にセーガ様

やマイリー様とたまに昼食を一緒にしてま

すから、、」


シリウス父「そ、そうか、、だが、、」


「「「無理です」」」


ダニス達の兄達3人は絶対に無理だと思っ

ていた。

弟達を見張るなんて出来ないし、何かやら

かしたとしても、その時にどうすれば良い

のかわからない。


弟達がセーガと一緒に騎士校舎の廊下など

を歩いていたりした時に、弟達のセーガに

対して緊張していない様子を見た時には驚

いた。


自分達より慣れた弟達の見張り役など到底

無理だと思っていた。




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