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地獄の試食豆

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残りの5種類の豆も微妙だった。

その日の試食豆は止めた。

夕食の仕込みなどもあるので邪魔にならないよ

うに皆で片付け、スカイを起こし、調理場を後

にし、庭を散歩して過ごした。


翌週も試食豆会をしたが、、結果は9種類の豆

全部が似た感じの味だった。


色や大きななどが違っても味がしない豆だった


(あと、、10種類かぁー、、希望が持てないん

だけど、、、どうしよう、、枝豆っぽい豆か小

豆に似た豆が欲しーーい!!)


アレクは小豆だけを煮た小豆の味を知らないこ

とを忘れていた。


頭の中があんこの味だけを求めていた。


(酒はまだダメだからあんこを食べたーい!!)



翌週の昼すぎ調理場にて、、残りの10種類の

豆に煮た。


豆の試食がすでに憂鬱だったので型抜きクッキ

ーも作り試食後に皆で食べようと料理人達に豆

を煮て貰い、アレクはせっせとクッキー生地を

作り、のばして手が空いてる者達で型抜きしな

がらクッキー作りを頑張った。


屋敷で働く者達にも配ろうと考え、料理長にも

手伝って貰った。


型抜き型もアレクが紙に見本を書いて新たに鍛

冶職人に作って貰った。


ウサギ型に犬の横から見た全体像型の2種類に

なってしまった。

理由は見本を書いてる時にゾウやキリン、カバ

なども書いたが微妙だったからだ。


犬の型抜き型はスカイ型だと思われ、難色を示

されたので牛とした。

アレクの中では犬なのだが、、、

お腹の辺りが太くないのに牛になった。


スカイ型を食べるのは無理だと言われ、アレク

が牛とかなら?と言えば食べれると言われた。


型抜きしながらアレクはハトも鳥型もいけたこ

とに思ったが、また今度にすることにした。



料理長「アレク様、試食の豆が冷めました」


アレク「じゃぁ、試食しよう」


「「「「「「「「「はい」」」」」」」」」


残り10種類、さくさくと試食していった。

料理人達もようやくアレクとスカイに慣れた。


普通なら接することなどないので週1で会って

も慣れるまでに時間がかかった。


アレク「なんかこの大きい豆は食べた時の舌触

りが違うような気が、、?」


料理長「そうですね、、、他の大きい豆とも違

うような気がします」


「「「「「「「私もです」」」」」」」


アレク「う~ん、、これは保留かな?」


リリー「そうですね、、もうすぐ秋休みですの

で領地に向かいますし、、」


アレク「そうだよね、、じゃ、後6種類だがら

試食しよう!」


「「「「「「「はい」」」」」」」


結局、枝豆っぽい豆は見付からなかった。


料理人達と一緒に型抜きクッキーを大量に作っ

て屋敷の使用人達に配って貰った。


クッキーに関しては父親であるリード侯爵に許

可は貰っていた。


屋敷の使用人達は凄く喜んだ。



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