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必死なマリアス

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王宮に帰り、自室で制服から着替えながら、、

王女は考えていた。


(あ~~ん、もーう、、、なんで、ローズ様が

学校にいるのよーーー。)


ローズは学校長に会いに行き、お茶を嗜みなが

ら近況などを話した帰りだった。


(どうしましょう、どうしましょう、どうした

らいいかしら??ライガス様とローズ様には

お祖父様やお父様でも勝てないわ。あ~~ん、

いやよ、、他国なんていやー!候補者から

なんて、、、他国しかいないのに、、、、)



王女の縁談相手は聖国の王太子、小国などの

王太子達で国力に置いても王国には負ける。

王国は無駄な夜会など開かない、各々、昼食会

やお茶会などを開いている。夜会になると着飾

らなければならない、苦しいコルセットを限界

まで絞めてのパーティーなど、、、苦痛でしか

ない。それに、領民や貴族の負担にもなる。

着飾るならお金も必要で、、100年前、不作

や魔物の被害で王国が大変だった時、その時の

国王が夜会などを必要最低限にした。


だが、他国は夜会などのパーティーを開く国

ばかりだった。

そこで、新たな妻など探すのだ、横に妻を連れ

ている状況で、、、普段の生活を質素にし、

夜会など開く。

王国とは真逆だった。

王国でも、普段から質素な生活をする貴族は

いるが、お金がなくてするわけではない。

ただ、無駄なことが嫌いな貴族だった。

王国にも散財する貴族はいる。

着飾るのが好きだったり、美術品が好きな貴族

は散財し、国にバレないように領民から金を

巻き上げる。


王女には王国からの縁談もあったのだが、散財

する貴族だったりで縁談が来た時に棄却されて

いた。


(あ~~ん、どうしたらいいの?お兄様も駄目

だわ、、、顔を会わせれば、ちゃんとした相手

でなければ、他国行きだと言っていたもの、、

アイラスも私のことより、自分のことが大事

だと思っているはずだし、、、だめだわ、、、

他国行きが回避出来ないわ、、、でも、でも

どうにかしなくては、、、、あ~~ん。)


王女は自分が他国行きになるのを回避したいが

策が思い付かず、アレクの兄達である、シアン

かカイロにと考えてはいたが、、、アレク達の

祖父はライガスだった。

卒業間近の焦りなのかはわからないが、、、

近い存在がシアンとカイロしかおらず、視野が

狭くなっていた。


シアンとカイロは王女から逃げてはいたが、、

そもそも、祖父ライガスがアレクの為に王女と

の婚約を許すつもりなどなかった。

シアンとカイロも可愛いい孫だが、アレクは

最愛の妻の目を受け継いだ孫だ、、王女などを

アレクには会わせたくないと思っている。









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