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苦悩はいつまで?

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子爵邸に帰り着くと昨日と同じく、

応接間に集まり、メイドに飲み物を頼んだ。


テーブルの中央に置いた3通の手紙。

飲み物で喉を潤しても、開封を躊躇う。


「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」


総勢9人が無言で手紙を見つめる。


だが、公爵家からの手紙。

開封しないわけにはいかない。


執事がペーパーナイフを飲み物より先に

用意していた。




「それぞれ開封しよう!」

「ああっ、そうだな。」

「それしかない。」


3通の手紙をペーパーナイフで切り、

3人の男親が読み、無言で妻に渡し、読んだ、

妻は無言で息子渡す。



渡されたダニス達は目線で合図し、意を決して

手紙を同時に読む。




シリウスの家族宛の手紙には



2日後、もし、ご予定がなければ公爵家の

昼食会とそれに続くお茶会に参加頂けます

でしょうか?

アレク様の希望ですが無理はなさならいで

欲しいとの事です。

ご子息様達だけで大丈夫ですので、

ご検討下さい。


家名をお調べする猶予なく、ご子息様の

名前だけになりましたこと、

お詫びいたします。

           王都公爵家執事グレン


他の2通も同じ内容だった。


「どうする?」

「ですが、今日の事で取り止めに

なりません?」

「「そうだな!」」

「「そうですよ。」」

「だとしても返事を返さなければなるまい。」

「そうですわねー。」

「「そうだな。」」

「「そうですね。」」

「ふぅー、、、お前達はどうしたい?」

「断れるんですか?」

「私はアレク様は良い方だと思います。」

「僕もです。」

「そうだな、、、息子達だけは無理だな。

行くしかあるまい。」

「「そうだな。」」

「「「そうですね。」」」

「なら、私が返事を書くから後で連名に

しよう。」

「わかった。」

「お願いする。」



3人の親達は取り止めになる加工性に

期待しつつも参加の了承を書いて

連名で出した。



ダニス達は親達の苦悩は知らず、アレクにまた

会うことが出来るかもしれないと喜んでいた。

3人もアレクが公爵子息だと理解しているが

まだ、7歳なのだ。

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