次は幸せな結婚が出来るかな?

キルア犬

文字の大きさ
上 下
77 / 126

刺激臭攻撃

しおりを挟む
第1ダンジョン街、時刻は夜中に差し掛かった頃、ダンジョンの出入り口の辺りはかがり火が置かれており、見張りの騎士は交代しながらダンジョン内部を警戒していた。


天幕には照明の魔道具が置かれており、かがり火の煙も匂いもない、木が燃える音さえしない静かな時だった。


だが、、天幕内の質素な椅子などの中心にある質素なテーブルの上には、、、


オスカー「それで起こすのか?」


レオニス「飲ませるわけではない!匂いだけだ!」


オスカー「いや、、だが、、」


オスカーは仮眠から起き、ダンレスと交代していたのだが、テーブルに置かれていたボーションの用途がわからず、まさかと思いレオニスに問うと予想は当たった。


レオニス「ちゃんと目を覚まさせないで魔法を使わせるのは危険だろ?」


オスカー「そうだが、、」


オスカーはレオニスの言い分も理解は出来たが、だが解毒ポーションのあの鼻にくる刺激臭を嗅がされ起こされることは止めたくなった。


レオニス「すでに1回使っているぞ!」


オスカー「はっ?」


オスカーはレオニスの後方で待機しているエメリアーナのメイドと護衛騎士の女性2人に視線で問うと肯定の意味で頭を縦に軽く下げられた。


オスカー「はぁー、、だが、、昨日もこの状態で休まれたのか?」


レオニス「いや、、昨日は隣の天幕で休ませていたよ!だが、次はグリズリーの可能性があるし、他の魔物だったとしてもエメリーに頑張って貰わなければ死者が出る可能性が高い」


オスカー「そうだな、、暗闇で討伐難易度が高い魔物を相手にするは厳しいな」


小声で話し合っていると、ダンジョンを見張っていた騎士から、、、


騎士「魔物の気配がします!!」


オスカー「警戒態勢を取れ!総団長!起きて下さい!」


レオニス「エメリー!すまない」


レオニスはテーブルからポーションを取り、片手で蓋を外し、エメリアーナの鼻に近づけた。


王女「うぅぅーん、、、すぅ、、うっぎゃぁ!」

(きた!きた!きたー!またこの匂い!!気絶した人も絶対に目を覚ます!攻撃臭!!)


王女「うぅー、、レオニス叔父様、、」


レオニス「すまない、、魔物が出て来そうだ」


王女「はい、、頑張ります」

(くそ魔物ども!!朝まで大人しくしとけよ!私が被害に合っただろうが!!)


天幕から出て、ダンジョンの大穴に向かうと見張りの騎士達は避難しており、数十人の騎士達に魔法師達、結界師達が警戒していた。


その直後、ダンジョンの大穴から4足歩行で大型の熊が出て来た!


(グリズリーって熊だったわ!オークみたいに2足歩行じゃないのね!ってかヤバい!ヤバい!)


王女「エアーカッター!エアーカッター!」


レオニスに抱っこされたまま、片手をグリズリーに向けて風魔法を放った!



シュッパァァーーー!!  ドシュッ!!


シュッパァァーーー!!  ドシュッ!! 


ドサッ!ドサッ、、ドサッ、、プッシャー!!


(んん?ドロップ品にならない?なんで?しかも内臓が、、血まで、、グロい、、)


レオニス「エメリー!また出て来そうだ!」


王女「はい!エアーカッター!エアーカッター!」


エメリアーナはその後、大穴に向けて風魔法を連発した。



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

騎士団長のお抱え薬師

衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。 聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。 後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。 なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。 そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。 場所は隣国。 しかもハノンの隣。 迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。 大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。 イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。

異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です 病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。 ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。 「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」 異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。 「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」 ―――異世界と健康への不安が募りつつ 憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか? 魔法に魔物、お貴族様。 夢と現実の狭間のような日々の中で、 転生者サラが自身の夢を叶えるために 新ニコルとして我が道をつきすすむ! 『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』 ※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。 ※非現実色強めな内容です。 ※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

王女の夢見た世界への旅路

ライ
ファンタジー
侍女を助けるために幼い王女は、己が全てをかけて回復魔術を使用した。 無茶な魔術の使用による代償で魔力の成長が阻害されるが、代わりに前世の記憶を思い出す。 王族でありながら貴族の中でも少ない魔力しか持てず、王族の中で孤立した王女は、理想と夢をかなえるために行動を起こしていく。 これは、彼女が夢と理想を求めて自由に生きる旅路の物語。 ※小説家になろう様にも投稿しています。

私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!

神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話! 『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください! 投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!

女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました

初昔 茶ノ介
ファンタジー
昔から低身長、童顔、お料理上手、家がお菓子屋さん、etc.と女子力満載の高校2年の冬樹 幸(ふゆき ゆき)は男子なのに周りからのヒロインのような扱いに日々悩んでいた。 ある日、学校の帰りに道に悩んでいるおばあさんを助けると、そのおばあさんはただのおばあさんではなく女神様だった。 冗談半分で言ったことを叶えると言い出し、目が覚めた先は見覚えのない森の中で…。 のんびり書いていきたいと思います。 よければ感想等お願いします。

処理中です...