待ってました。婚約破棄

キルア犬

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決断

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王宮の第2王子バカラス部屋に案内され、部屋に入ったサリサナは、、


サリサナ「バカラス様!」


バカラス「やぁ、サリサナ、失敗したよ」


サリサナ「私はどうなるのです?バカラス様が知っていると言われましたが、、、」


サリサナはバカラスの今後より自分の今後が気になって仕方なかった。


バカラス「あー、聞いてないらしいな!教えてやろう。辺境で生涯俺と一緒に幽閉か平民になるか、お前は修道院行きの3択だよ!」


サリサナ「えっ、ご冗談ですよね?家にかえりますわ!では、しつ、」


バカラス「この部屋を出て家に帰りたいと言っても連れて行かれるのは修道院だぞ!」


サリサナ「そ、そんな、、バカラス様じゃなく王太子様と歳が近かったら、、こんなこ、」


バカラス「あはははっ!サリサナ、お前が兄上を落とせる訳ないぞ!?」


サリサナ「なっ、わかりませんわ!わたしな」


バカラス「兄上は馬鹿は嫌いだ!完璧主義者で
近づいて来た馬鹿な礼儀作法もなってない令嬢は皆、修道院行きだぞ!」


サリサナ「えっ!そんな、、、」


バカラス「本当だよ!兄上は馬鹿な俺を視界にもいれない人だよ!」


サリサナは王太子と話したことなどなかった。


王太子は優秀で次代の王として認められていた
国の為、国民の為に尽力していた。


顔良し、頭良し、魔法も剣技も文句なしで誰にでも優しいと言われていた人だった。


そんな王太子に近づいた馬鹿な令嬢への処分など知らずにいた。


バカラス「それじゃ、どうする?」


サリサナ「えっ?」


バカラス「だから、さっき教えただろう!」


サリサナ「嫌です!幽閉も修道院も平民なんて
そんなの選べません。」


バカラス「選ぶしかないんだよ!馬鹿だな!」


サリサナ「お父様に謝罪しま、」


バカラス「遅いんだよ!なんで俺に教えさせたと思ってるんだ?俺でもわかるぞ!」


サリサナ「なぜです?」


バカラス「屋敷から出すのが大変だからだろうなー、お前に屋敷前で暴れられては迷惑だからだよ!」


サリサナ「・・・そ、そんな、、」


バカラス「お前が平民を選んで屋敷か領地に帰ろうとしても王都も領地にも入れて貰えないと
思うぞ!」


まさか、バカラスに取り合えず、平民を選んで
屋敷や領地に帰ろうとしたことを見破られ、しかも、王都や領地に入れても貰えないと知り、
言葉が出ない。


自分が見放されたんだとようやく理解した。


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