待ってました。婚約破棄

キルア犬

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なんでだ、、、

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第2王子バカラスは自室で叫んでいた。

「なんで、なんで、俺はどうなるんだーー!!

婚約破棄を俺から宣言したから取り消しも出来

るか?いや、、、無理か、、、だいたい、、

なんでユリシアが叔父上と婚約してんだよ!

ユリシアと結婚して侯爵家の実権を握るつもり

だったのに、、、くそ、くそ、、マリーアナが

マリーアナがあんな令嬢じゃなきゃ、、、」


婚約者だったマリーアナは侯爵令嬢としても

完璧で学園にいた頃は常に成績トップで剣技も

魔法の腕も素晴らしかった。

令嬢の嗜みでもある、ダンスや刺繍も文句なし

だからか周りからは完璧令嬢と言われていた。


逆に第2王子である、バカラスは勉強が嫌いだ

ったし剣術も苦手で魔法も全然だめだった。


完璧なマリーアナと比べられているを知った時

に並んでも大丈夫な相手を見つけて婚約破棄す

れば良いと思った。


だが、下位貴族令嬢は問題があった、理由は、

第2王子だが、剣技も魔法もだめだったせいか

婿としての道しかなかった。


第2王子だからと婿に入っても爵位が上げるこ

とはしない国だった。


「ユリシアは従順で扱いやすそうな感じだった

の、、、俺の計画が、、、」


コンコン   ガチャ


「バカラス!!」

「父上!」

「お前の為にスウェーン侯爵に頼んで婚約して

貰ったのだぞ!!勉強も剣技も魔法もすべてが

劣るお前などどこの貴族も欲しがらんかった

からな!!」

「なっ、なぜです、私は兄上より劣るのは解っ

てますが、、平民より上ですよ!」

「王子が平民より上でなければおかしいだろう

が、、、しかも比べる相手はお前が見下す平民

か?平民は国の為に働き、税を収めているが、

お前は一体、国の為に何をしている?」

「私は第2王子として、、、」

「第2王子としてなんだ?勉強も訓練も嫌がり

下位貴族や平民を見下し、国にとってはお前

は存在価値もないわ!それでも我が子だから

と婚約させてやったのだ!」

「もう、破棄などしません。ですから、、」

「もう遅い」

「なら、子爵家か男爵家でも我慢します」

「先ほど言ったことを忘れたか?誰もお前を

婿にと欲しがる貴族はおらんと言っただろう!

選ばせてやろう、辺境での幽閉生活か平民に

なり自分で冒険者なり下働きで働いて自由に

生きるか!」

「なっ、今から頑張りますから、、」

「辺境での幽閉生活には本なども用意してやる

ぞ、自由はないがな!」

「そんな、、」

「それと、子爵家の三女と親しい仲みたいだな

子爵当主が相談してきたわ!」

「それは、、」

「子爵当主も三女の傲慢な性格に切り捨てる

覚悟だそうだ、お前と一緒に幽閉か平民にさ

せようか?女性だから修道女に入れることも

考えてるがな!」

「、、、、、」

「考える時間をやる」

バタン


「なんで、サリサナのことが、、、」

第2王子に恋人がいたが密かに逢瀬をしていた

周りに知られると醜聞になるし、婚約破棄をさ

れてしまうからだ、婚約破棄は自分がするべき

と考えていた。

第2王子の思考では、、、




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