22 / 26
にじゅういち
しおりを挟む
「どうしたの?」
「あ。ううん!」
智子に気づかれた!?
離してよ~!
手にばかり気を取られてしまう。
「橋本さんって確か上原さんと付き合いだしたんだよね?」
「智子情報通だね~。」
「ま~ね!庄司さんの情報も握ってますよ~!」
「え?」
「この前営業の子に告白されてましたよね!?」
「え、あ~参ったなぁ。」
「付き合ってるんですか?」
「いや。お断りさせてもらったよ。」
「じゃ~今彼女さんは!?」
「いないよ!まぁ狙ってる子はいるけど!」
「きゃ~!だれだれ!営業のエースの狙ってる子ってどんな子よ~!?」
「あはは。」
それって。まさか…。まさかね。
「里中君は?」
「え?」
「彼女いるの?」
智子~里中君にふらないでよ~!!
「いますよ。」
「きゃ~!いるんだぁ!!」
「ちょっと智子騒ぎすぎ。」
ま、まさかここで言ったりしないよね!?
「だって~!えっどんな子?」
「すぐ強がるけど実は弱かったり。照れてる所が可愛かったり。」
「…。」
何も言えない。恥ずかしすぎる。
「いやぁ~いいね~!やっぱり実はガツガツ系だったかぁ~!」
「なんですかそれ?」
「なんでもないこっちの話!彩音は潤いは得たの?」
「潤いって?」
「彩音もうかれこれ5年ぐらい彼氏いなくって~。」
「そうなの?」
「枯れちゃいそうなんです。だから彩音に潤いを与えてあげて下さい!」
「も~智子やめてよ~。」
「あれ?そういえば彩音の好きなタイプってどんなんだっけ?皆に言っておいたら紹介してもらえるかもよ!?」
「え。あ~いいよそんなの~。」
「加藤さんのタイプ俺も聞いてみたいです。」
「えっ。」
里中君のバカ。
完全に面白がってる。
里中君に言われるのも恥ずかしいけど。
里中君のこと言うのは皆の前で告白してるみたいでもっと恥ずかしい。
「えっと。なんだろ?あんまりタイプとかって考えたことないかも?」
「でもなんかあるでしょ~!優しい人とか面白い人とか!」
「ん~。なんか言葉で言えない。」
「も~なにそれ~!」
「でも俺なんかちょっとそれ分かる気がする。」
「え?」
「優しい子が好きとかそういうのはあるけど。そういうのとは違う。ぎゅってしたいとか。隣にいれるだけで嬉しいとか。タイプっていうのとは違うけどその子にだけ感じる感情っていうか。」
「そ、そうです!そんな感じです!」
「あは!彩音ってば興奮しすぎ~。」
「だって~なんか上手く言えなくて。でも庄司さんが代弁してくれてすっきりしたなぁって。」
「俺がまさに今そんな感情の中にいるからさ。」
「も~庄司さんにそんな風に思ってもらえるなんてホントその子羨ましい!!ね!彩音!?」
「へ?あ、そ、そうだね!」
私は里中君にそういう感情を抱いている。
庄司さんが言っている相手がもしも私だったら…。
「わ、私ちょっとお手洗いに。ちょっと通してもらっていい?」
「じゃ~俺もついでに行っとこう。」
「いってらっしゃ~い!」
顔が熱い。
「彩音。」
「…ちょっと待って。恥ずかしすぎる。」
「ぎゅってしたいの?」
「…。」
「隣にいたいの?」
「も、も~ホントやめて!」
「ふっ。可愛すぎ。このまま二人で帰っちゃいたい。」
「と、トイレ行ってくる!」
ダメだ。
どっちが年上か分からない。
いつも主導権を握られてしまう。
心を捕まれてしまう。
「あ。ううん!」
智子に気づかれた!?
離してよ~!
手にばかり気を取られてしまう。
「橋本さんって確か上原さんと付き合いだしたんだよね?」
「智子情報通だね~。」
「ま~ね!庄司さんの情報も握ってますよ~!」
「え?」
「この前営業の子に告白されてましたよね!?」
「え、あ~参ったなぁ。」
「付き合ってるんですか?」
「いや。お断りさせてもらったよ。」
「じゃ~今彼女さんは!?」
「いないよ!まぁ狙ってる子はいるけど!」
「きゃ~!だれだれ!営業のエースの狙ってる子ってどんな子よ~!?」
「あはは。」
それって。まさか…。まさかね。
「里中君は?」
「え?」
「彼女いるの?」
智子~里中君にふらないでよ~!!
「いますよ。」
「きゃ~!いるんだぁ!!」
「ちょっと智子騒ぎすぎ。」
ま、まさかここで言ったりしないよね!?
「だって~!えっどんな子?」
「すぐ強がるけど実は弱かったり。照れてる所が可愛かったり。」
「…。」
何も言えない。恥ずかしすぎる。
「いやぁ~いいね~!やっぱり実はガツガツ系だったかぁ~!」
「なんですかそれ?」
「なんでもないこっちの話!彩音は潤いは得たの?」
「潤いって?」
「彩音もうかれこれ5年ぐらい彼氏いなくって~。」
「そうなの?」
「枯れちゃいそうなんです。だから彩音に潤いを与えてあげて下さい!」
「も~智子やめてよ~。」
「あれ?そういえば彩音の好きなタイプってどんなんだっけ?皆に言っておいたら紹介してもらえるかもよ!?」
「え。あ~いいよそんなの~。」
「加藤さんのタイプ俺も聞いてみたいです。」
「えっ。」
里中君のバカ。
完全に面白がってる。
里中君に言われるのも恥ずかしいけど。
里中君のこと言うのは皆の前で告白してるみたいでもっと恥ずかしい。
「えっと。なんだろ?あんまりタイプとかって考えたことないかも?」
「でもなんかあるでしょ~!優しい人とか面白い人とか!」
「ん~。なんか言葉で言えない。」
「も~なにそれ~!」
「でも俺なんかちょっとそれ分かる気がする。」
「え?」
「優しい子が好きとかそういうのはあるけど。そういうのとは違う。ぎゅってしたいとか。隣にいれるだけで嬉しいとか。タイプっていうのとは違うけどその子にだけ感じる感情っていうか。」
「そ、そうです!そんな感じです!」
「あは!彩音ってば興奮しすぎ~。」
「だって~なんか上手く言えなくて。でも庄司さんが代弁してくれてすっきりしたなぁって。」
「俺がまさに今そんな感情の中にいるからさ。」
「も~庄司さんにそんな風に思ってもらえるなんてホントその子羨ましい!!ね!彩音!?」
「へ?あ、そ、そうだね!」
私は里中君にそういう感情を抱いている。
庄司さんが言っている相手がもしも私だったら…。
「わ、私ちょっとお手洗いに。ちょっと通してもらっていい?」
「じゃ~俺もついでに行っとこう。」
「いってらっしゃ~い!」
顔が熱い。
「彩音。」
「…ちょっと待って。恥ずかしすぎる。」
「ぎゅってしたいの?」
「…。」
「隣にいたいの?」
「も、も~ホントやめて!」
「ふっ。可愛すぎ。このまま二人で帰っちゃいたい。」
「と、トイレ行ってくる!」
ダメだ。
どっちが年上か分からない。
いつも主導権を握られてしまう。
心を捕まれてしまう。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。



社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【完結】お願い その手で私を
あい
恋愛
どこのパーツよりも手が大好き。
そんな手フェチの奈美が恋をした相手はもちろん。
理想的な手の持ち主。
手から始まり、過去と未来との恋を結ぶ物語になっています。
少女漫画好きの初心者が描いている漫画風小説です。
温かく見守って頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる