【完結】秘め事

あい

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にじゅうご

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「あの顔もう一回見たい。」
「え?」
「とろんとした感じてる顔。」
「や。ちょ。恥ずかし。」

“ちゅ”

久しぶりに俺んち来てって言われて。
覚悟してなかったわけじゃないけど。
部屋入った瞬間に別世界に連れていかれたみたいに感情が高まる。

“ちゅ ちゅ”

優しいキスが全身を包む。
緊張してるのに不思議と身体がゆるんでいく。

「はぁんっ。」
「彩音。」
「里中君…。んっ。」

なんだろう。
今までに味わったことのない感覚。
重なり合うってこういう感じなんだぁ。
すごくあったかい。
なんだかふわふわする。



「ん…。ん?」
「起きた?」
「あれ?ごめん。私。寝ちゃって。」
「彩音。」
「ん?」
「好き。すっげぇ可愛かった。」
「や、やめてホント。」
「あはは。」
「里中君。」
「翔。名前でよんで?」
「…。かける。」
「彩音。」

“ちゅ”

「やっと名前でよんでくれた。」
「なんか恥ずかしい。」
「嬉しい。」
「恥ずかしい。」
「嬉しい。」
「あはは。」
「はぁ~。長かったぁ。」
「え?」
「最初にキスした日から5ヵ月。」
「え?」
「あの日頑張って良かったぁ。」
「あ、あんなのありえないよ~。」
「あぁでもしないと彩音の視界に入れなかったから。」
「でもありがとう。」
「え?」
「入ってきてくれて。」
「彩音。」
「かける。」

“ちゅ ちゅぅ”
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