21 / 26
にじゅう
しおりを挟む
少し濃い時間を過ごせたあの週末を経て。また普段通りの平日を過ごしていっていたはずだったけど。
「彩音ちゃん今帰り?」
「庄司さんお疲れ様です。あ、この前は急に行けなくなってしまった上にクッキー頂いて。ありがとうございました。美味しかったです!」
「あのお店美味しかったし今度ランチリベンジしに行こうよ!」
「そういえば智子もまた行きたいって言ってました!」
「…ね~連絡先交換してもらってもいい?」
「え?」
「お!お二人お疲れ様!」
「橋本さん上原さんお疲れ様です!」
「なになに~?これからデート!?」
「え!お二人そういうご関係なんですか!?」
「ち、違います!もう橋本さん!」
「なんでいいじゃん!」
「お二人の邪魔しちゃ悪いし行こう!」
「そうだな。また明日!」
「おう!お疲れ~。」
「お疲れ様でした。」
「俺ら付き合ってるって思われてるのかな?」
「なんかすみません。」
「…俺は嬉しいけど。」
「え?」
「彩音ちゃんとならって思ってる。」
「えっ!」
「そんなに驚いた?」
「…はい。」
「俺結構アピールしてるつもりだったけど?」
えっ。アピール?
全く気がつかなかった。
っていうかこの状況どうしたらいいの?
「彩音!庄司さんお疲れ様!」
「智子。」
帰宅どきの会社の前は人通りが激しい。
色んな人と出会う。
「どうしたのこんな所で?飲みに行くならあたしも一緒に行きたい!」
「えっ。」
「じゃ~行こうか!」
「わぁ~い!」
「加藤さんお疲れ様です。」
「さ、里中君!」
「お!例の!」
「例の?」
「ちょ、智子!」
「そ~だ!一緒にご飯でもどう?今から行こうかって話してたの!」
「智子?ちょ、ちょっと急だから難しいんじゃない?」
「特にこの後予定もないので大丈夫ですよ。」
「え。」
「じゃ~皆でぱ~っと行こう!」
この不思議な組み合わせの四人で行くなんて不安でしかない。
なのに。
皆大人で。皆お酒が入ると。
不思議と成り立っている。
ただ。私は…。
さっきの庄司さんとのやりとりが頭から離れない。
「追加頼む人~?」
「ビールお願いします。」
「里中君ビールね!彩音は何にする?」
「じゃ~カシスオレンジで。」
「彩音ちゃん3杯目だけど大丈夫?」
「大丈夫です!」
「え?彩音そんなに弱かったっけ?」
「うん。なんか最近弱くなっちゃったみたいで。」
「へ~てかなになに?二人飲みに行ったの!? 」
「この前橋本とね!」
「はい。たまたまご一緒させて頂いて。」
「へ~。」
「えっ。」
ちょっと嘘でしょ。なんで!?
急に下で里中君に手を繋がれた。
ばれちゃうよぉ。やめて。
ほどこうとするけどほどけない。
「彩音ちゃん今帰り?」
「庄司さんお疲れ様です。あ、この前は急に行けなくなってしまった上にクッキー頂いて。ありがとうございました。美味しかったです!」
「あのお店美味しかったし今度ランチリベンジしに行こうよ!」
「そういえば智子もまた行きたいって言ってました!」
「…ね~連絡先交換してもらってもいい?」
「え?」
「お!お二人お疲れ様!」
「橋本さん上原さんお疲れ様です!」
「なになに~?これからデート!?」
「え!お二人そういうご関係なんですか!?」
「ち、違います!もう橋本さん!」
「なんでいいじゃん!」
「お二人の邪魔しちゃ悪いし行こう!」
「そうだな。また明日!」
「おう!お疲れ~。」
「お疲れ様でした。」
「俺ら付き合ってるって思われてるのかな?」
「なんかすみません。」
「…俺は嬉しいけど。」
「え?」
「彩音ちゃんとならって思ってる。」
「えっ!」
「そんなに驚いた?」
「…はい。」
「俺結構アピールしてるつもりだったけど?」
えっ。アピール?
全く気がつかなかった。
っていうかこの状況どうしたらいいの?
「彩音!庄司さんお疲れ様!」
「智子。」
帰宅どきの会社の前は人通りが激しい。
色んな人と出会う。
「どうしたのこんな所で?飲みに行くならあたしも一緒に行きたい!」
「えっ。」
「じゃ~行こうか!」
「わぁ~い!」
「加藤さんお疲れ様です。」
「さ、里中君!」
「お!例の!」
「例の?」
「ちょ、智子!」
「そ~だ!一緒にご飯でもどう?今から行こうかって話してたの!」
「智子?ちょ、ちょっと急だから難しいんじゃない?」
「特にこの後予定もないので大丈夫ですよ。」
「え。」
「じゃ~皆でぱ~っと行こう!」
この不思議な組み合わせの四人で行くなんて不安でしかない。
なのに。
皆大人で。皆お酒が入ると。
不思議と成り立っている。
ただ。私は…。
さっきの庄司さんとのやりとりが頭から離れない。
「追加頼む人~?」
「ビールお願いします。」
「里中君ビールね!彩音は何にする?」
「じゃ~カシスオレンジで。」
「彩音ちゃん3杯目だけど大丈夫?」
「大丈夫です!」
「え?彩音そんなに弱かったっけ?」
「うん。なんか最近弱くなっちゃったみたいで。」
「へ~てかなになに?二人飲みに行ったの!? 」
「この前橋本とね!」
「はい。たまたまご一緒させて頂いて。」
「へ~。」
「えっ。」
ちょっと嘘でしょ。なんで!?
急に下で里中君に手を繋がれた。
ばれちゃうよぉ。やめて。
ほどこうとするけどほどけない。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【完結】お願い その手で私を
あい
恋愛
どこのパーツよりも手が大好き。
そんな手フェチの奈美が恋をした相手はもちろん。
理想的な手の持ち主。
手から始まり、過去と未来との恋を結ぶ物語になっています。
少女漫画好きの初心者が描いている漫画風小説です。
温かく見守って頂けると嬉しいです。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
雪井しい
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる