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手が!
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帰りの車は紺野君とは別々。
どんな雰囲気でどんな話をして帰ったんだろう。
花束の人がもし彼女じゃなかったとして。
今日も一日中女の子に囲まれていた紺野君は。
どう思っていたのかなぁ。
今日で好きになった子とかできちゃったりしてないかなぁ。
その子とこの後とか…。
考えても考えても。
どんどん沸いてきてきりがない。
頭の中がこんなに紺野君でいっぱいになっちゃうなんて。
考えすぎて。
疲れて。
寝ちゃってた。
「ん。」
「奈美さん?」
ん?なんか紺野君の声がしたような?
思いすぎて夢に出てきちゃったのかなぁ。
「奈美ちゃん起きた?」
ん?今度は部長の声?
え?待って。
夢じゃない!?
はっとして起きたら。
うそ!!
やってしまった!
いつの間にか隣には紺野君がいて肩にもたれかかって寝ちゃってた!!
「ご、ごめん!」
慌てて起きる!
寝ちゃってたから無意識とはいえ。
なんてことをしてしまったの!?
「おはようございます。」
そう言って優しく笑う紺野君。
そしてそして!
手!!
手が!!
あったかいと思ったら手握られてた!
ど、どうしよう!
一気に熱くなる。
起きたのに離れない。
自分からは固まってしまって動かせない。
紺野君の手。
思っていた以上におっきい。
私の手を包むように置かれた手は。
おっきくて。あったかくて。
好き。
好き!!
ふと顔を上げたらミラー越しに部長と目があって。
“ドキッ!”
悪いことをしているわけじゃないけど。
「どうしたの?」
「えっ!?」
思わず手を離してしまった。
「…。それにしてもよく寝てたわねぇ。」
「す、すみません!」
「全然いいけどさ。」
「皆帰ってたのも全然気づきませんでした。」
「気づいたら紺野君が隣にいてビックリした?」
「は、はい!」
「あはは。あたしも疲れちゃったしもうすぐ紺野君ち着くからそこで奈美ちゃんも降りてもらっちゃっていい?」
「あ、はい。お疲れのところすみません!」
部長も疲れてる中運転してくれているのにうっかり寝てしまうなんて。
ホントすみませんです。
「じゃお疲れ様~!」
「ありがとうございました!お疲れ様でした!」
「奈美さんうち寄っていきませんか?」
「え?」
「実家からお菓子もらったんですけど一人じゃなかなか食べきれなくて。良かったら!」
いいのかなぁ。
せっかく誘ってもらえたし行きたい。
もっと紺野君と一緒にいたい。
「少しだけお邪魔させてもらっちゃおうかな。」
「ど~ぞ!」
どんな雰囲気でどんな話をして帰ったんだろう。
花束の人がもし彼女じゃなかったとして。
今日も一日中女の子に囲まれていた紺野君は。
どう思っていたのかなぁ。
今日で好きになった子とかできちゃったりしてないかなぁ。
その子とこの後とか…。
考えても考えても。
どんどん沸いてきてきりがない。
頭の中がこんなに紺野君でいっぱいになっちゃうなんて。
考えすぎて。
疲れて。
寝ちゃってた。
「ん。」
「奈美さん?」
ん?なんか紺野君の声がしたような?
思いすぎて夢に出てきちゃったのかなぁ。
「奈美ちゃん起きた?」
ん?今度は部長の声?
え?待って。
夢じゃない!?
はっとして起きたら。
うそ!!
やってしまった!
いつの間にか隣には紺野君がいて肩にもたれかかって寝ちゃってた!!
「ご、ごめん!」
慌てて起きる!
寝ちゃってたから無意識とはいえ。
なんてことをしてしまったの!?
「おはようございます。」
そう言って優しく笑う紺野君。
そしてそして!
手!!
手が!!
あったかいと思ったら手握られてた!
ど、どうしよう!
一気に熱くなる。
起きたのに離れない。
自分からは固まってしまって動かせない。
紺野君の手。
思っていた以上におっきい。
私の手を包むように置かれた手は。
おっきくて。あったかくて。
好き。
好き!!
ふと顔を上げたらミラー越しに部長と目があって。
“ドキッ!”
悪いことをしているわけじゃないけど。
「どうしたの?」
「えっ!?」
思わず手を離してしまった。
「…。それにしてもよく寝てたわねぇ。」
「す、すみません!」
「全然いいけどさ。」
「皆帰ってたのも全然気づきませんでした。」
「気づいたら紺野君が隣にいてビックリした?」
「は、はい!」
「あはは。あたしも疲れちゃったしもうすぐ紺野君ち着くからそこで奈美ちゃんも降りてもらっちゃっていい?」
「あ、はい。お疲れのところすみません!」
部長も疲れてる中運転してくれているのにうっかり寝てしまうなんて。
ホントすみませんです。
「じゃお疲れ様~!」
「ありがとうございました!お疲れ様でした!」
「奈美さんうち寄っていきませんか?」
「え?」
「実家からお菓子もらったんですけど一人じゃなかなか食べきれなくて。良かったら!」
いいのかなぁ。
せっかく誘ってもらえたし行きたい。
もっと紺野君と一緒にいたい。
「少しだけお邪魔させてもらっちゃおうかな。」
「ど~ぞ!」
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