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得手不得手
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誰にでも得手不得手はあるもの。
私は自分の気持ちを伝えることが得意ではないみたい。
さっちゃんに背中を押してもらって。
篤人さんにお返事をしたまでは良かったのだけど。
その後紺野君にどうやって気持ちを伝えたらいいのか分からないまま三週間が経ってしまった。
最近は研修と言ってやたらいない時間が多くて職場でも会う時間が少ない。
教育係だから一番長く一緒にいれるはずなのに。
「紺野君最近忙しそうだね。」
「なかなか奈美さんのお仕事手伝えなくてすみません。」
「ううん!そんなことは全然いいんだけど。…久しぶりに自炊教室どうかなぁって。」
色々考えたけど。これぐらいしか二人きりになる方法思い付かなかった。
「いいですね!けど今週は予定が立て込んでて。」
「…そっか!じゃ~また時間がある時にでも!」
「はい。よろしくお願いします!」
私なりに勇気だして頑張って誘った。
それでもダメなんだから仕方ない。
私もお仕事頑張ろう!
そう思おうとしたけど。
ずっと紺野君のことばかり考えてしまう。
少しでも会えたりしないかなぁ。
そうだ!
疲れた時には甘いもの!
紺野君きっと忙しくて疲れているから。
甘いもの作って持っていってみようかな。
あんまりスイーツの類いは作ったことないけどプリンとかなら出来そう。
今日帰ってから作って明日仕事後渡しに行こう。
「お疲れ様でした。」
「奈美ちゃん今日珍しく早いね!」
「お先に失礼します!」
仕事もそこそこに切り上げて。
昨日作ったプリンを持って。
よし!いざ紺野君家へ!
って思ったけどやっぱりいきなりは迷惑かなぁ。
連絡してからの方がいいかなぁ。
急に行ってまた女の人がいたら…。
トラウマ。
連絡してからにしよう!
電話出ないなぁ。もう少し家近くなったらまた連絡してみよう。
「あ。」
紺野君!あれって紺野君だよね!?
会社の前からタクシーに乗ろうとしてる。
えっ。ちょっと待って。
なんで花束持ってるの?
どういうこと?
誰かへのプレゼント?
心臓がかつてないぐらいぎゅっとしめつけられる。苦しい。
そんなに綺麗な花束を持ってどこにいくの?
誰と会うの?
私は自分の気持ちを伝えることが得意ではないみたい。
さっちゃんに背中を押してもらって。
篤人さんにお返事をしたまでは良かったのだけど。
その後紺野君にどうやって気持ちを伝えたらいいのか分からないまま三週間が経ってしまった。
最近は研修と言ってやたらいない時間が多くて職場でも会う時間が少ない。
教育係だから一番長く一緒にいれるはずなのに。
「紺野君最近忙しそうだね。」
「なかなか奈美さんのお仕事手伝えなくてすみません。」
「ううん!そんなことは全然いいんだけど。…久しぶりに自炊教室どうかなぁって。」
色々考えたけど。これぐらいしか二人きりになる方法思い付かなかった。
「いいですね!けど今週は予定が立て込んでて。」
「…そっか!じゃ~また時間がある時にでも!」
「はい。よろしくお願いします!」
私なりに勇気だして頑張って誘った。
それでもダメなんだから仕方ない。
私もお仕事頑張ろう!
そう思おうとしたけど。
ずっと紺野君のことばかり考えてしまう。
少しでも会えたりしないかなぁ。
そうだ!
疲れた時には甘いもの!
紺野君きっと忙しくて疲れているから。
甘いもの作って持っていってみようかな。
あんまりスイーツの類いは作ったことないけどプリンとかなら出来そう。
今日帰ってから作って明日仕事後渡しに行こう。
「お疲れ様でした。」
「奈美ちゃん今日珍しく早いね!」
「お先に失礼します!」
仕事もそこそこに切り上げて。
昨日作ったプリンを持って。
よし!いざ紺野君家へ!
って思ったけどやっぱりいきなりは迷惑かなぁ。
連絡してからの方がいいかなぁ。
急に行ってまた女の人がいたら…。
トラウマ。
連絡してからにしよう!
電話出ないなぁ。もう少し家近くなったらまた連絡してみよう。
「あ。」
紺野君!あれって紺野君だよね!?
会社の前からタクシーに乗ろうとしてる。
えっ。ちょっと待って。
なんで花束持ってるの?
どういうこと?
誰かへのプレゼント?
心臓がかつてないぐらいぎゅっとしめつけられる。苦しい。
そんなに綺麗な花束を持ってどこにいくの?
誰と会うの?
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