【完結】お願い その手で私を

あい

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ステキな手とランチ

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あの日からさらに好きでたまらない手。
九条君…ではなくて紺野君の手は本当に魅力的すぎる。

最初は九条君と再会!?って思ったけど。
二年間の研修を経て来たと考えると年齢が合わないからやっぱり別人なのかなぁ。
とにかくこんなにステキな手にまた出会えたなんて奇跡だし。
神様がくれた贈り物だと思ってありがたく毎日大切に眺めよう!

「奈美さんチェックお願いします!」
「はい!」

他の人にも名前で呼ばれているのに。
紺野君に奈美さんと呼ばれるとなぜかドキッとしてしまう。
これは…もしかして手フェチだけでなく声フェチにまでなってしまったのか!?
とにかく紺野君の存在が大きすぎる。

「ね!紺野君!今日ランチ一緒に行かない?」
「今日はお昼コンビニで買ってきてしまって。すみません。」
「え~残念~。じゃ~今度一緒に行こうね!」

私だけでなく。皆さんにとってもその存在は大きい様で。
相変わらずすごい人気だなぁ。

「奈美さんはまだ食べないんですか?」
「食べるよ~。」
「お弁当ですよね?」
「うん!」
「良かったら外で一緒に食べません?よさそうな所見つけたんです!」
「そうなの?いいね!今日お天気いいし気持ち良さそう!」
「はい!」

普段はだいたいデスクか、ラウンジで食べるから外でお弁当食べるのって新鮮かも!
紺野君おすすめのランチスポット楽しみ。

「わぁ。確かにいいとこ!」
「気に入ってもらえて良かったです!」
「こんないい所あったんだね!」
「結構穴場ですよね!」
「うん!」

緑もあって開放的でそんなに人通りもない所。
今までこんないい所があるなんて知らなかったなぁ。
今度からお天気がいい日はここに来てみようかな!

「いただきまぁす。」
「奈美さんっていつも手作り弁当なんですか?」
「必ずってわけじゃないけどだいたいそうかなぁ。」
「なんか家庭的なんですね!」
「えっ。いや。そんなことないよ。昨日の残り物とか。たいしたもの入ってないし。」
「美味しそう!」
「何か欲しいものあれば。いる?」
「いいんですか?」
「こんなのでよければ!」
「奈美さんの手料理。うまっ!!」
「あはは。お口にあって良かった。」

可愛い。頬張る仕草が。
そしてお箸を持つ手がステキ。
お箸の持ち方キレイ。
お箸を操る手の動きって普段なかなか見られないレア仕草。
今日はラッキーだなぁ!

「俺も自炊してみようかな。」
「実は私も最初はコンビニで買ったりしてたんだけど。自炊しだしたら楽しくなってきて。紺野君器用そうだからすぐ慣れそう!」

その器用そうなステキな手でお料理とか。
きゃ~!想像しただけでいい!!

「けど全くの初心者なんでまず何からやったらいいのか。」
「夜ご飯とかどうしてるの?」
「今のとこコンビニか外食ばっかで。」
「そっかぁ。身体のこととかお金のこととか考えても自炊おすすめだよ!」
「奈美さん教えてくれたりします?」
「え?」
「自炊の教育係も兼任みたいな!」
「そ、そんな自炊に関してはそんなに教えられるほど。」
「お願いします!!」
「えっと。…分かったよぉ。」
「やったぁ!」

そんな可愛いお願いの仕方されたり。
やったぁってガッツポーズされたら。
断れないじゃん。
と言いながらも私全然困ってない?
むしろ喜んでしまってない?
年甲斐もなくなんだかウキウキしちゃってるかも。
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