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育む愛
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それから芽衣は変わらず美琴の店を手伝い続けた。
「芽衣ちゃーん!注文いいー?」
とお客様に声を掛けられて、オーダーをとりにいっていたが、
「芽衣?お腹少しずつ大きくなってきてるから、厨房お願いした方がいい?」
と美琴に聞かれて、
「うーん。少しずつ重みが出てるけどこのぐらいなら、大丈夫!厨房やってもいいけど、美琴姉と味違うかもしれないから、もし厨房になるなら、レシピ野伝授よろしくねー?」
と芽衣が言った。美琴は連日お客さんに、アイドルのように慕われている芽衣の事が心配だった。
「芽衣。お店落ち着いたら話がある。」
とボソッと美琴は芽衣に言った。
「うん。分かった。はーい!今伺いますー!」
とオーダーを取りに行く芽衣を心配して見つめていた。
しばらくして客足が落ち着いてきた頃、
「芽衣。…私やっぱり芽衣の体が心配なの。だから、厨房と、レジを隣に置いて、レジを基本的にやってもらおうかなって思ってる。、、、芽衣の顔みたいってお客さん多いから、そうした方がいいかなって。」
と美琴が寂しそうに言うと、
「私の体心配してくれるのはありがたいけど、ここのお店そんな広いわけじゃないし、大丈夫だよー!それに、私目当てのお客さんも少ないと思うから、今まで通り、姉妹水入らずで臨機応変にやろうよー!」
とにこやかに芽衣が言うので、
「うん。分かった。その代わり、少しでも変だなって思ったら、すぐ言ってね!私が父さんや母さん、翔さんに怒られちゃうからさ。」
と言い、話はまとまった。
しかし、その数日後、
「お待たせしましたー!こちらご注文のハンバーガーとコーヒーでございます。」
と女性客に、注文の品を持って行ったら、
「あんた!私が頼んだのは、ハンバーガーのトマト抜きよ!そんな体してるから、注文見落とすんじゃないの?」
と頭ごなしに怒ってきた。この店ではそうそうそういうトラブルが起きない為、
「申し訳ございません。すぐにトマト抜きのお品お持ちいたします。」
と言ったが、
「もういいわ!こんな店、もう来ないから!」
と出ていこうとする女性客に、
「これはこれはお客様。大変失礼致しました。」
と、厨房から美琴が出てきて頭を下げた。
「お金ははここに置いてくわ!!お釣りはいらない!もっと従業員の教育ちゃんとしなさいよ!」
と言いお客は出て行ってしまった。
「芽衣。気にしなくていいわ。きっとああ言う人で、虫の居所が悪かっただけだけだよ!変な客対応させちゃってごめんね?」
と笑顔で芽衣に美琴は言った。
「うん。」
と作り笑いで片づけに行った芽衣の後ろ姿を悲しく見守るしかできないもどかしさを美琴は感じていた。
「芽衣ちゃーん!注文いいー?」
とお客様に声を掛けられて、オーダーをとりにいっていたが、
「芽衣?お腹少しずつ大きくなってきてるから、厨房お願いした方がいい?」
と美琴に聞かれて、
「うーん。少しずつ重みが出てるけどこのぐらいなら、大丈夫!厨房やってもいいけど、美琴姉と味違うかもしれないから、もし厨房になるなら、レシピ野伝授よろしくねー?」
と芽衣が言った。美琴は連日お客さんに、アイドルのように慕われている芽衣の事が心配だった。
「芽衣。お店落ち着いたら話がある。」
とボソッと美琴は芽衣に言った。
「うん。分かった。はーい!今伺いますー!」
とオーダーを取りに行く芽衣を心配して見つめていた。
しばらくして客足が落ち着いてきた頃、
「芽衣。…私やっぱり芽衣の体が心配なの。だから、厨房と、レジを隣に置いて、レジを基本的にやってもらおうかなって思ってる。、、、芽衣の顔みたいってお客さん多いから、そうした方がいいかなって。」
と美琴が寂しそうに言うと、
「私の体心配してくれるのはありがたいけど、ここのお店そんな広いわけじゃないし、大丈夫だよー!それに、私目当てのお客さんも少ないと思うから、今まで通り、姉妹水入らずで臨機応変にやろうよー!」
とにこやかに芽衣が言うので、
「うん。分かった。その代わり、少しでも変だなって思ったら、すぐ言ってね!私が父さんや母さん、翔さんに怒られちゃうからさ。」
と言い、話はまとまった。
しかし、その数日後、
「お待たせしましたー!こちらご注文のハンバーガーとコーヒーでございます。」
と女性客に、注文の品を持って行ったら、
「あんた!私が頼んだのは、ハンバーガーのトマト抜きよ!そんな体してるから、注文見落とすんじゃないの?」
と頭ごなしに怒ってきた。この店ではそうそうそういうトラブルが起きない為、
「申し訳ございません。すぐにトマト抜きのお品お持ちいたします。」
と言ったが、
「もういいわ!こんな店、もう来ないから!」
と出ていこうとする女性客に、
「これはこれはお客様。大変失礼致しました。」
と、厨房から美琴が出てきて頭を下げた。
「お金ははここに置いてくわ!!お釣りはいらない!もっと従業員の教育ちゃんとしなさいよ!」
と言いお客は出て行ってしまった。
「芽衣。気にしなくていいわ。きっとああ言う人で、虫の居所が悪かっただけだけだよ!変な客対応させちゃってごめんね?」
と笑顔で芽衣に美琴は言った。
「うん。」
と作り笑いで片づけに行った芽衣の後ろ姿を悲しく見守るしかできないもどかしさを美琴は感じていた。
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