新妻はバイセクシャル

本音

潤と空は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら映画を見終わり出てきて、ハンカチで涙を拭いて落ち着いてからぎりぎりで空いていたテキトーなカフェに入り、

「私って、、、翔先輩を好きになったらダメだったんですかね、、、。」

と空が泣きながら言うと、

「そんなことないよ、、、。ただ…私も空も…叶わないって分かった上で…翔と芽衣は、、、私たちの思いを受け止めてくれてただけだ。普通だったら、手を振り解かれて、連絡先消されて、絶縁してただろうけど、、、あの2人は優しいから、、、。」

と言いながらも潤も目に涙を溜めていた。

しばらく一緒に号泣しながらホットコーヒーが冷めきって、飲み終える頃には、

「よし。私はもう大丈夫！…空はどうかな？」

と尋ねると、

「…私も大丈夫です。…それでは改めて、私とお付き合いしてもらえますか？潤さん。」

と手を差し伸べた。

「うん。こちらこそよろしくお願いします。」

と言い、空を家まで送り、潤も帰路についた。