新妻はバイセクシャル

芽衣の叫び

唖然としていた一同であったが重くなった空気を壊したのは美琴の妹である、芽衣だった。

「美琴姉！私何も聞いてない！お店のことをそう言う感情で見てたこと。お父さんお母さんだけじゃなくて、叔母さん達まで、美琴姉の生き方に口出ししてきたのなら、せめて、、、妹の私に一言相談してくれてもいいんじゃないの？小さい時から思ってたけど、美琴姉、いつも1人で即決しちゃって私はずっと置いていかれてる気がしてるの…。来月結婚するんだよね。どういう人？何歳？なんの研究してるの？日本にはどのくらいの頻度で帰ってくるの？…美琴姉は、結婚したいの？それって本心で言ってる？それとも建前？…もう…お姉ちゃんが何考えてるか私には分かんない…。」

と言うと泣き出した芽衣のことを見て、

「結婚は建前だよ。相手が何してるか、どのぐらいの頻度で帰ってくるか、何歳なのか、そんなの私も知らないわ。…ただ、、、叔母夫婦が、美琴が結婚しないのはこの店を任せた自分たちに責任があるって言い出したから、私はこの店とずっと一緒にいるために、、結婚という選択をするの。それが1番な気がしたから、、そういえば明日も店に来て欲しいんだけど…。明日私の両親と叔母夫婦が来るから、みんなで説得して欲しくて…。やっぱり両親も叔母夫婦も、私がお店畳んで相手についていくことを望んでるから、それを納得させる為みんなの力を貸してください！」
と頭を下げる美琴にそこにいた全員

「説得させてみせる」

と決意表明をするのであった。