新妻はバイセクシャル

帰宅して起きた一悶着

自宅に葛城を連れて帰ると、
「おかえりなさい。その人がメールに書いてあった悩みを聞くはずだった後輩さんね。布団客間に敷いておいたから寝かせてあげて？」
と芽衣が優しい声で迎えられたが、その後ろにとてつもなく怖いオーラが漂っていた。潤さんが

「何よ。結婚してるのに女連れ込むとかしんじらんない！芽衣が可哀想よ！一言文句言いに来たのと女の方は怪しそうだから見張りに来たの！それに、こう言う女に限って何企んでるのかわかんないんだからね！」

とすごい剣幕で怒鳴られた。すると、酔って俺にもたれていたはずの葛城が
「せんぱーい。この怖い人誰ですか？」

とにこーっとした笑顔で聞いてきた。
すると潤さんは怒り狂い、

「あんたね！起きたなら早く離れなさいよ！翔？あんた甘すぎるのよ！芽衣の気持ちちょっとは考えなさいよ！！」

と火に油を注いでしまったようで、葛城の発言で俺にまで飛び火がすごかった。
すごく翔俺と葛木は潤さんに責められ続け、葛城は翔俺に引っ付いたまま
「まだ足元ふらつくんで、離れませーん」
とにこやかに言うのでさらに状況が悪くなりそうなのば誰が見ても分かった。

その時、ドンッと壁を強く叩く音がして、我が家は静まり返り、壁を殴った張本人の芽衣は静かに笑って
「立ち話は何ですから上がってお茶でも飲んでください。」
と言い、みんなでテーブルを囲み話し合いが始まった。