気になるあの子が死んだから。

瑛の理解

「つまりは幸恵さんがこの世に生き続ける世界線を作ってしまうと、他のところで大きな影響を及ぼしてしまうってことでいいのかな？」


　と、瑛は言うと


「そうよ。その通り……。だから、今の世界線を動かしては行けないと思ってる。……それでもあなたは行くつもりの顔してる。……もう止めることはできなさそうね。でも、私もリスクを承知で話してるから、瑛の行くところに私も同行する。それでいい？」


　と姉ちゃんに言われて、


「うん。お願いします。」

　と言うと、

「じゃあ、私はこれ返しにちょっと過去まで行って用事済ませてくるから、明日の午後からなら行けるからそれまで待って。あんたは学校行って、授業受けて。帰ってきたら連れてくから。」


と姉ちゃんは言った。