色恋まみれの花園

七瀬蓮

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探り合い

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「お待たせしました。シャンパンも持ってきました。ただお嬢様。彼はパフォーマンスの一環であの様なイチャイチャをしてるのであって、ダンは緊張して今うまく立ち回れないのです。なので私めがサポートしてもよろしいですか?」

と、雷は営業スマイルでそう言った。

「いいわよ。私は雷牙くんとダンくんが仲良くしてる姿を見たいだけだから♡」

と言い、姫から了承を得たところで、


「じゃあ始めますね。」

とにこりと笑って、

「ダン。俺に身を預けて。何も考えないでいいから。」

と落ち着いたトーンで耳元で囁かれて、

「はい……。」

と小声で返事をダンがしたのを聞いてから、雷は

指をゆっくり絡ませて、そしていきなり抱き寄せた。

「ダン。落ち着いて聞いて。あの姫はこれぐらいじゃ満足しない。あと少し我慢してくれるか?」

と小声で抱きしめたまま伝えた。そしてそのままダンの首元にちゅっとキスをした。

「ふぁ⁈」

と、声が出てしまったダンに、


「ダメでしょ。ダン。声出したら他のキャストにもバレちゃうよ?これは俺らと姫との今だけの秘密なんだから。ね?お嬢様。」

と意義悪そうに言い、いつもの雰囲気の雷に戻った。

「尊いわ。素敵なものを見せてくれてありがとう!ダンくんにアルマーニ入れてください。」

と拝みながら目を輝かせてそう言った。
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