色恋まみれの花園

バトンタッチ

「それでは次に話を聞きたいキャスト……とは言っても僕みたいに遅刻して目立ったりしてない限りは、誰が誰だかよくわからないのが報道陣の方々の正直な意見だと思います。なので僕から指名させていただきます！ロク！次ここきて話して！それではロクにバトンタッチしたいと思います。」

と本来なら既に在籍してないロクを指名したことでキャスト全体がざわついた。


「はい。ご指名いただいたので失礼します。」

と報道陣の前に現れたのは紛れもないロクだった。

「ロクさん……。キャストに戻るんですか？」

と他のキャストがざわついてると、

「人数多い方が見栄えがいいだろうってパパが。ロクとイチを連れて今日取材受けてもらうって言ってた。実際開店して少しの間は現場に立ってもらうと思う。まぁ勝手はあの子達わかってるから。……ちょっとだけ悪いけど無理してもらうことになりそう。雷。雨音。2人のサポートお願いね？烈にも話してなかったから後で、お願いしておかなきゃ。パパったら急にロクとイチも取材に出てくれって当日言うんだもん。私だってここに来る最中に聞いたのよ？遅れたのもそれが原因。2人を説得して、会場に連れ込まなきゃいけなかったから。」

とレムはそう言った。