魔法学校 逃げられない運命

夕飯

「そしたら、みんなでご飯を食べて親睦を再び深めてくれ。私はこれで失礼する。寮の職員のみんなあとは任せる。それじゃあみんなおやすみ。あ、明日は新しい授業始めるから楽しみにしててね。」


とヘイナー先生は、そう言い、去って行った。


「レクス。おかえり。あなたの席は前と変わってないから。ご飯用意してあるから、トレイにとって、そこ座って食べてね。みんなあなたが帰ってくるの待ってたんだから。」


と寮母さんは笑顔でそう言った。


「ありがとうございます。」


と言い、レクスはみんなの顔色を伺いながらトレイに料理をとって、席についた。


「レクス！勉強大丈夫？学科はヘイナー先生が見てくれてるだろうけど、実技できる環境にいなかったんじゃない？明日から新しい単元始まるってさっき先生言ってたから、朝早起きして、イワンさんに教えてもらおうよ！ねぇ、ジェナ！イワンさんに連絡とってくれる？」


と言うと、


「いいよ！明日連絡入れてみるね！絶対イワンさんOKしてくれると思うから、レクス！安心してね！」


と笑顔で言われて、自分のことをここまで心配してくれて、思ってくれるレクスは涙を薄ら浮かべて、

「みんなありがとう……。」

と小声でずっとつぶやいた。