魔法学校 逃げられない運命

七瀬蓮

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ヘイナー先生の独り言

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「……。確かに意味のないことかもしれないな。でも、意味があるかどうかは今の君が決めることじゃないんじゃないか?将来の君が意味があったか決めるものだと私は思ってる。



とはいえ、授業を聞く気はなさそうだから、私の独り言に付き合ってもらおうかな。私も長い教師人生。君みたいにウイルスが原因で、退学が迫られてる生徒を何人とみてきたんだ。


今までさパターンは3つかな。


退学か。


労働者か。


RE.Chanceか。


退学を決定される者ばかりではない。ウイルスの種類。潜伏期間。症状発症前の兆候。などを踏まえて、その判断は下される。しかし、これだけたくさんの時間をかけて、上層部が話しているものだから、一度出た決断は覆ることはない……。今までで1番酷い種類のウイルスに侵食されてた生徒は、RE.Chanceになったよ。これは1番大変な決断とも言える。」



と寂しそうに言う、ヘイナー先生の言葉に、レクスは、


「その、RE.Chanceって……何だよ!」



と、食い気味に尋ねた。
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