魔法学校 逃げられない運命

七瀬蓮

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ヘイナーの回答

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ヘイナー先生は、


「うーん。こればかりは学校のカリキュラムで決められてるから、なんともいえないけど……少なくとも私個人的な意見としては、生徒の頭数を減らそうとしている気がする。……というよりかは、私はこの試験は篩にかけてる気がするよ。最前線のSランクに能力が満たない者が行くのは危険だから、早い段階で篩にかけてると私は見ている。まぁ、他のクラスはdustクラスに降格はできるけど、私たちdustクラスは、もう他の受け口がないから、退学になってしまうんだよね。私は退学になりそうな生徒のリストをこの試験の後貰うんだけど…その時が正直言って1番辛いんだ。昇格の可能性リストの紙は上で話し合われて、それから,私の元まで降りてくる。退学になりそうなリストはもう半分以上が決定事項なんだ…。だから、私はその子たちの特性を生かして学園に違った形で役に立ってもらおうって思って、今の形を作り出したんだ。」


とモニターを見ながら寂しそうにいうヘイナー先生の顔を横目でイワンは見ていた。
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