魔法学校 逃げられない運命

七瀬蓮

文字の大きさ
上 下
2 / 96

担任

しおりを挟む
バタッ!


穴から勢いよく放り出されたビーナは、びっくりして


「痛っ!…もう嫌!」



と怒りながら言うと、



「おや。初対面で結構な挨拶だね。私は君の担任のヘイナー・ローランだ。これからよろしく。そんなにdustが嫌か?まぁ…好かれる存在ではないが…まぁ、安心してくれ。私はここへ赴任して20年dustクラスの担任だが、教師になって、卒業生を私は送り出した事はないんだ。」


と自慢げに言うヘイナーの言葉を理解出来ずにいるビーナに、


「実は、公にはなってはいないが、この学園には昇級制度が年に何度かある。私は今まで受け持った生徒全員を昇級させてる。…でもdustクラスがあるというのは…私が受け持たなかった学年のdustクラスはかなり昇級が難しいものになってるからだ!だから、私は、ビーナ。君と出会えたことに運命を感じている。君はきっと、トップクラスに行く才能の持ち主だから、一緒に頑張ろう!」




とヘイナーは、手を差し伸べた。その言葉を聞いたビーナは僅かな希望を抱きながら、ヘイナーの手を取り、


「はい!よろしくお願いします!ヘイナー先生!」


と笑顔で言うビーナであった。
しおりを挟む

処理中です...