食いしん坊の猫さんが転生したら悪女になった件

オーディション

「では1番から10番の方々、特技の披露お願いします。」

と言って、始まった。歌唱力をアピールするために歌を歌う者もいれば、ダンスを踊る者もいた。

そして志穂乃の番が来た。

「私は、突っ込みます。嶺ちゃん。見ててね。」


みんながざわめいた。

「フフフ。志穂乃。合格よ。私は志穂乃と仕事がしたいから、それが動機。社長？私が審査員枠に座ってるってことはそういう権限あるんですよね？」

と嶺はずるいぐらい可愛い顔をして聞いた。

「あぁ。……もちろんさ。でも、嶺くん。順序ってものがあってだな。スターの君がそんなことしたら他のみんなのやる気を削ぐことになる。りかいしてくれるかな。」

と困った表情で社長が言うと、

「他の皆さんも私がビビッときたら、合格あげるから頑張ってね♡」

と、とびきり可愛い顔でそういうとみんなやる気をみるみるだした。