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魔法術師の言葉

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「そんなー。僕の事もっと信頼してくれてもいいのにー。まぁ、錬金術師殿の、その自立した考え僕は素敵だとは思うのだけれど……。でも、1人で姉ちゃんは頑張りすぎだよ。」


と、魔法術師は、慰めようとすると錬金術師はキッと魔法術師のことを睨め付け


「私は……あんたの事を弟だとは認めてないからっ!!アンタは私らの家系の錬金術師を継がずに、魔法術師の道を選んだ。本来であれば、村八分になるはずなのに、なんでアンタは昇進してのうのうと暮らしてるのよ!!アンタと話してると、イライラしてくるの……。」


と泣きそうになった錬金術師は、


「僕だって錬金術を継ぎたかったけど、僕にはできないことが分かってね。魔法術師の道に軌道を変えてみただけだよ。まぁ、制約で、魔法術師を継げなかった僕は実家に帰ることはできないっていう謎のルールで帰れないだけで、姉さんとは何一つ変わらない。父さんとも母さんとも家以外の場所では会えるから会ってる。僕は姉ちゃんを助けたいんだ!……見たところ、姉ちゃんちょっと疲れてきてるよね?僕が癒してあげるから。僕に身を預けてくれない?」

と提案されて、


「アンタに頼るだけは……嫌なの。嫌なの……。」

と言うので、


「ったく姉さんは頑固だなー。じゃあ、僕に一旦身を預けて?錬金術が使えるようになったら、対価を支払ってって交換条件でどうよ?」


と言われて、


「ん……。それなら……よろしくお願いします。」


と心が憔悴しきったような声で、錬金術師は、頼み込んだ。


「じゃあ姉さん。僕を受け入れて?」

と言い魔法術師は錬金術師に近づいた。


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