不良の僕の生徒会計くん

秀馬の偏食

浦田秀馬には、納豆を変わった食べ方をする癖がある。

小粒納豆を包丁で自分で挽き割りにしてから、食パンの上に乗っけて、その上にツナ缶と、チーズをたっぷり乗っけて、その上にマヨネーズをトッピングするという変わった食べ方が好きだったのだ。これはいつも父に注意されていた食べ方でいつも注意する時は、どこの方言か分からない言葉で注意される。浦田家は、元サラリーマンだったが、父の事業が成功して、成金になった。言葉遣いを上流階級の人に合わせようと頑張っていたみたいだが、家庭での口調は治る事はなかった。

その言葉を聞いた浦田秀馬は、

「父ちゃん…本当に父ちゃんなんだね。」

と泣きながら言った。しかし母は、抱きしめるだけで黙ったままなのに秀馬は気がついた。

「母ちゃん…？」

と呼びかけてみたが、涙を流したまま、抱きしめられたことに、秀馬は違和感を感じた。