不良の僕の生徒会計くん

七瀬蓮

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晴翔の言葉

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浦田は口を強く閉じた。何も言えないからだ。本家に拉致された時3人のお父様。つまりは、浦田の生活の保障をしてくれている恩人が

「分かっていると思うが…ここで聞いたこと、全て内密に…頼むよ。」

と申し付けられている為、浦田から言うことはできなかった。その様子を見てニヤリとした壬生臣は、

「菱川君。もしかして心配してくれたのかな?ごめんね。何も言わずに寮から姿を消して。…実は今ちょっと家庭の事情で、実家に戻っててね…。かなり長期間になりそうだから、寮から僕が知らないうちに、荷物引き上げられちゃってね…。そして浦田君の事だけど、ちょっと家庭の事情で疲れて登校してるところに浦田君を見つけて、癒してもらってるだけだから。浦田カレって癒し系だから、心の疲れ取ってたんだよ。」

と、にこやかに菱川の問いに答えると、

「私では…癒しになれませんか…?」

と寂しい表情で、菱川は呟いた。それに対して壬生臣は

「そんな事ないよ。ただ…そこにいたのが浦田君だったんだよ。…また菱川君にも頼るかもしれないから、その時はよろしくね?」

と言い、その間も浦田の手を握り続けていた。
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