歪み愛

七瀬蓮

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海斗の言葉

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「何だよ!俺たちはずっと一緒だったじゃん!」



と、陸斗は言うと、


「なんか空気悪くなっちゃったし、俺は一回外出てくるよ。祐馬。空気を悪くさせちゃってごめんな?俺らの事は考えずに勉強頑張って!」


と言い海斗は1人で外へ出ていった。


「…なんで。…なんで。」


と静かに泣き喚いている、陸斗を祐馬は放っておけなかった。



「陸斗兄ちゃん。今はすごく辛いと思うけど…。海斗兄ちゃんは、何か理由があってそうしてるんだと思うんだ…。僕が海斗兄ちゃんから聞いたらこっそり陸斗兄ちゃんに教えるよ。だから元気出して。」


と言うと、


「祐馬…。こんな頼りねぇ俺でごめんな?」


と泣き続ける陸斗の背中を祐馬は撫で続けた。
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