歪み愛

三日もしないうちに

帰り支度を済ませて玄関に行くと、


「父さん。母さん！ありがとう！ほら！祐馬も「ありがとう。」は？」



と急かされるように言われて、


「じいちゃん、ばあちゃん。ありがとう！」



と言うと母に手を引かれて、30分後の電車に乗り、家に戻った。




「祐馬！ママ今から、お出かけしなくちゃいけないの！これ。夜ご飯買っておいたから、これ食べて，歯を磨いて、トイレに行って、いい子に寝ててね？」



とスマートフォンを見るなり、母は、駆け出していった。


用事を済ませて帰ってくる母は、出来合いのものを買ってきて、優馬が食べる。三日もしないうちに、


「はぁーーー。陸斗くんと海斗くんのおうちにしばらくいてくれる？」



と提案されるのであった。