歪み愛

祐馬の発言

「祐馬くん。最近、、、お父さんやお母さんと一緒に過ごせている？」

と叔母さんに心配された。

「うん！この間の日曜日はパパと、野球観に行ったし、、、えーっと、その前の土曜日はママと買い物に出かけたよ！」

と明るく祐馬が答えると、

「そっか。ごめんね。おばちゃん変なこと聞いて。一緒に過ごせてるなら良かった。なんかいつもおばあちゃんの家にいる感じがしてたけど、ちゃんとパパともママとも一緒に過ごせてるようでおばあちゃん安心したわ。ご飯美味しい？」

と聞かれた。僕は叔父さんや叔母さんに可哀想って思われてるの、、、？

とそれを聞いた祐馬は悲しく思った。

「うん！パパもママも、お仕事で忙しいのに、僕のために時間を作ってくれて、とっても優しいよ。叔母さんの料理はどれも美味しいから、ペロッと食べられちゃうよ！」

と笑顔で祐馬は言った。心の中では泣きたかった。

「そう。それなら良かった。祐馬くん。ご飯のおかわりはいる？どんどん食べて大きくならなくちゃね！」

と言われたが、

「ありがとう！叔母さんの料理は、とっても美味しいけど僕もうお腹いっぱいです。ご馳走様でした。」

と手を合わせて言った。

「じゃあ、海斗と陸斗がもうすぐ食べわ終わるから、そしたら一緒にお風呂入ってらっしゃい。」

と言うのをおばさんがにこりと笑って言った。それを聞いた海斗兄ちゃんと陸斗兄ちゃんは、いきなりご飯をかきこみ出した。ほとんど噛んでいない丸飲み状態だった。

「ご馳走様！」

と海斗兄ちゃんと陸斗兄ちゃんは同時に箸を置き手を合わせてそう言うと、

「んじゃ！俺らは祐馬と風呂入って来るー！」

と言い海斗兄ちゃんに攫われて、浴室へと向かった。

「陸斗ー！俺らの服と、、、祐馬の服って持ってきてー？」

と海斗兄ちゃんは言った。

「あれ？祐馬の服ってどこだっけ？」

と海斗兄ちゃんに尋ねられ、

「えーっと、、、僕のリュックの中にある。」

と答えると、

「じゃあ、持って来るね！」

と優しく海斗兄ちゃんに言われて、祐馬は頭を撫でられた。