花詞復讐屋

ヒイラギ

大人の話

「……蓮。入ってもいい?」



といろはは、声をかけた。



「うん。あ、でも、琴音と宏太が寝たから、俺がそっちの方行くわ。」


と言いそーっと蓮は部屋から出てきた。



「いろは。お待たせ。どうしたの？あ、もしかして、弟の直斗くんのこと？それは、イロハが決めていいから。俺が言える立場じゃないのは分かってると思うけど、別にもうこの家に執着しなくてもいいと思ってるし。小さい家でもみんなと過ごせたらそれで俺は充分だよ。」



と言うと、



「うん……。蓮ありがとう。それと、ちょっと大人組で話したいことがあるからリビングに来てよ！」


と言われていろはと2人リビングに向かった。


「蓮兄。実は俺らあれから考えたんだけど、昔からの夢俺たちに預けてくれないか?」



と星夜が言うと、



「あぁ。店のことか。あれはみんなで好きにしたらいいと思ってる。ただ、琴音と宏太のことを考えると、復讐屋は、もう畳もうと思う。」



と言うと、


「蓮兄が罪を償ってる間に私たち考えたの。私たちでお店をやって、みんなが集まれるような場所を作りたい。それが私たちにとっての罪滅ぼしだと思うの。」


と、真理亜は言った。