花詞復讐屋

向日葵

たこ焼き器

「んー？そういえば…私この家でたこ焼き器見た事ないんだけど…ちょっと八重ちゃん。蓮兄に、聞きに行ってくれる？」　


と、真理亜は、たこ焼きができないかもと思いそうお願いをした。


「分かりましたー！ついでにコーヒーのおかわりも持っていきますねー？」


と言い、コーヒーを淹れ、蓮の部屋まで向かった。


コンコンコン


と蓮の部屋をノックすると、



「はい。今手が離せないから、入ってきてもらってもいい？」


と中から声がしたのでドアノブを回して、中に入り、


「お疲れ様です。コーヒー淹れたので良かったら飲んでください。…真理亜さんが、

「この家でたこ焼き器見た事ないから、蓮兄に聞いてきてー！」

と頼まれて来たんですけど、たこ焼き器ってありますか？」


と尋ねると、


「あー。あの部屋に締まったままだー。…今から出しに行ってくるから、八重ちゃんは、


「もうすぐ持って行くみたい」


って伝えてくれる？コーヒーありがとう。」


と言われて、部屋から八重は出て行くを得ざるえなかった。


「蓮さん…。何か無理してませんか？…私に手伝える事ありますか？」


と言うと、


「んーんー。何もないよ！少し仕事が立て込んでしまってるだけだから、あんまり気にしないでー。今日はゆっくり休むから。」


と優しく微笑んだので、八重はそれ以上踏み込めなかった。