223 / 238
羽衣ちゃんとの決別
希ちゃんの返答
しおりを挟む
「別に深い意味はないよ。ただ、最近連絡とか全然してなかったし、元気かなーって思って誘ってみただけだよ。でも、そうか。知らなかったとはいえ、県外行く前に会えて良かった。」
と希ちゃんは笑顔でそう返した。
「そうだね!本当に希ちゃんと会えてよかったぁ!せっかくなら、未来ちゃんもいたら良かったのに。あ、そうそう!私ね!この間料理教室でカヌレ作れるようになったの!希ちゃんはカヌレ作れる?」
とまたマウントリサイタルが始まろうとしていた。
私は口には出していなかったが、この頃からウィッグの締め付け感で、少し頭が痛くなっていた。
ウィッグってこんなに頭締め付けられるんだ……。でも、羽衣ちゃんと会うの最後になるだろうから、話は聞いておきたい。
と思い無言で耐えていた。
何故羽衣ちゃんと会うのが最後になるだろうと確信を持てていたのかと言うと、私と希ちゃんは隣に座っていた為、スマートフォンを触るふりをして、メモでお互いに
「ねぇ、速攻ばれたね。」
「まさかそんなすぐバレると思ってなかった笑まぁ、私は今日はミチルを突き通すけど。ウィッグがとれたとしても。」
「もう帰りたいね。」
「そうだね。」
とお互いに意思確認を内緒でしていたからだ。
「そろそろ出よっか。私明日も仕事でさ~?」
と羽衣ちゃんが言った。
私は財布まで気が回らなかった為、希ちゃんに、
「財布、女性物やし、多分行く店居酒屋だよね?酔ったふりしておくから、後で払うので、払ってもらっていい?」
と前もって行ってあったが、羽衣ちゃんと来た店は、酒類を提供していないお店であった。
しかし希ちゃんはそのまま2人分のお会計をしてくれた。
「え、2人は帰りは?」
と羽衣ちゃんに尋ねられて、
「電車だよー!でも、もう少し2人でいたいから。また会おうね!」
「うん!またあおー!……。ミチルさんも今日はありがとうございました。」
と手を振りながら、羽衣ちゃんは帰っていった。
希ちゃんは、うまいこと羽衣ちゃんを帰してくれた。
「さて、二次会行きましょうか。いろいろ話したいし!」
といつもの顔の希ちゃんが、私の隣にいた。
「うん!私も話したい事いっぱいある!」
「じゃあ、カフェにでも入ろっか!」
と提案してくれた希ちゃんに、
「カフェでも行こー!でも、ごめん。そろそろウィッグで頭痛くなってきたから、トイレ行ってウィッグとってからでもいい?」
と確認を取ると、
「そうだよね!結構締め付け強いとか言うもんね!先にとってから行こう!」
と笑顔で希ちゃんは答えてくれた。
と希ちゃんは笑顔でそう返した。
「そうだね!本当に希ちゃんと会えてよかったぁ!せっかくなら、未来ちゃんもいたら良かったのに。あ、そうそう!私ね!この間料理教室でカヌレ作れるようになったの!希ちゃんはカヌレ作れる?」
とまたマウントリサイタルが始まろうとしていた。
私は口には出していなかったが、この頃からウィッグの締め付け感で、少し頭が痛くなっていた。
ウィッグってこんなに頭締め付けられるんだ……。でも、羽衣ちゃんと会うの最後になるだろうから、話は聞いておきたい。
と思い無言で耐えていた。
何故羽衣ちゃんと会うのが最後になるだろうと確信を持てていたのかと言うと、私と希ちゃんは隣に座っていた為、スマートフォンを触るふりをして、メモでお互いに
「ねぇ、速攻ばれたね。」
「まさかそんなすぐバレると思ってなかった笑まぁ、私は今日はミチルを突き通すけど。ウィッグがとれたとしても。」
「もう帰りたいね。」
「そうだね。」
とお互いに意思確認を内緒でしていたからだ。
「そろそろ出よっか。私明日も仕事でさ~?」
と羽衣ちゃんが言った。
私は財布まで気が回らなかった為、希ちゃんに、
「財布、女性物やし、多分行く店居酒屋だよね?酔ったふりしておくから、後で払うので、払ってもらっていい?」
と前もって行ってあったが、羽衣ちゃんと来た店は、酒類を提供していないお店であった。
しかし希ちゃんはそのまま2人分のお会計をしてくれた。
「え、2人は帰りは?」
と羽衣ちゃんに尋ねられて、
「電車だよー!でも、もう少し2人でいたいから。また会おうね!」
「うん!またあおー!……。ミチルさんも今日はありがとうございました。」
と手を振りながら、羽衣ちゃんは帰っていった。
希ちゃんは、うまいこと羽衣ちゃんを帰してくれた。
「さて、二次会行きましょうか。いろいろ話したいし!」
といつもの顔の希ちゃんが、私の隣にいた。
「うん!私も話したい事いっぱいある!」
「じゃあ、カフェにでも入ろっか!」
と提案してくれた希ちゃんに、
「カフェでも行こー!でも、ごめん。そろそろウィッグで頭痛くなってきたから、トイレ行ってウィッグとってからでもいい?」
と確認を取ると、
「そうだよね!結構締め付け強いとか言うもんね!先にとってから行こう!」
と笑顔で希ちゃんは答えてくれた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる