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第34話

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 パーティの出来事から、約1ヶ月経っていた。
 私の家だったイルノーク伯爵家、そしてランアス侯爵家は没落している。

 ガイスとレモノは、国外追放を言い渡されている。
 もう会うことはないと考えて――私の部屋で、ジェイドが話す。

「国外に出る途中で魔物の群れに遭遇して、ガイスとレモノは最期を迎えたようだ」

「それは、ガイスが引き寄せた魔物の群れでしょう」

 魔法道具は破壊しているけど、まだ効力は残っているようだ。
 そのせいでガイスとレモノは襲われたようだけど、自業自得と思うしかない。

「そうだ。そして――これは、ガイスの計画通りだろう」

「……えっ?」

「ガイスはアニカ様を貶める計画が失敗した場合、レモノと心中するつもりでいたようだ」

 私はジェイドの発言を聞き、唖然としてしまう。
 顔に出てしまったようで、ジェイドは詳しく話してくれた。

「レモノの暴言を聞いた時、ガイスは不自然だった……恐らく前から、ガイスはレモノの本性を知っていたのだろう」

「ガイスは今まで、レモノに妄信的だと思っていました」

「それは事実だ。成功すれば愛し合えて失敗すれば心中、ガイスとしてはどちらでもよかったのだろう」

 そう言って――ジェイドが、真相を話そうとしていた。
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