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第33話

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 レモノの謝罪に対して、ジェイドが動こうとしている。

 ジェイドは懐から、小さな箱の形をした魔法道具を取り出す。
 それを眺めたレモノは、顔を真っ青にしていた。

「それは――」

「――この発言を聞いても、レモノ様は何も知らないと言うのですか?」

 そう言ってジェイドは、魔法道具を起動させる。
 レモノの暴言がパーティ会場に響き、周囲の人達が唖然としていた。

 ジェイドに告白したこと、姉の私に対する悪口。
 これは私を貶める動機で、アニカの暴言を全て晒していく。

 暴言が全て流れて――ガイスが、ジェイドに対して話す。

「これは私と、レモノ様の計画です」

「ガイス様!? これは私が操られて言ったことだと、話したではありませんか!!」

「あの時は信じましたけど、今の私はレモノ様を信じられません……全てを、白状いたします」

 切り捨てようとしたからか、ガイスはレモノに失望したようだ。
 諦めたガイスは全てを話して、2人は処罰されることとなっていた。
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