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第31話

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レモノ視点

 私はガイスから計画を聞いて、アニカを排除できると確信していた。
 魔物の群れをニールド領に送り、全ての原因をアニカのせいにする。

 それを貴族達に信じさせるため、私とガイスはアニカについて話していく。
 貴族達の間で噂になって、国外追放した方がいいと考える人も現れていた。
 計画は問題なく進み――私は、全てを後悔することとなる。

■◇■◇■◇■◇■

 パーティに参加して、私とガイスはアニカのせいだと話していく。
 そして――ジェイドがアニカと一緒に、パーティ会場に来ていた。

「周囲の人達から、糾弾されるのは間違いないでしょう。お姉様は愚かです」

「そうですね。このパーティで、アニカ様とジェイド様を失墜させましょう」

 私は隣にいるガイスと話し合い、今日で全てを終わらせるつもりでいた。
 それなのに――ジェイドは調査していたようで、計画が全て発覚してしまう。

「……これは、言い逃れることはできそうにないですね」

 ジェイドの調査結果、そして有名な冒険者の人による説明を聞く。
 話を聞いた貴族の人達は、ガイスと私が悪いと考えるようになる。

 こうなるともう、私はガイスを切り捨てるしかない。
 屈辱だけど助かるために、私は最後の手段を使おうとしていた。
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