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第18話
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私はジェイドと話し合っていると、屋敷に来訪者がやって来る。
どうやら妹レモノが来たようで、ジェイドと話がしたいようだ。
嘘をついてくる可能性があったから、私も同行する。
私について嘘を話し評判を落とす可能性が高く、真実と違えば否定するつもりだ。
応接室に到着して、私はジェイドの隣に座る。
レモノがやって来て――レモノはまずジェイドに微笑み、次に私を睨んでいた。
「お姉様、元気そうでなによりです。まだ、本性を現していないようですね」
予想していた通り、レモノは私の評判を落としに来たようだ。
関わらないのならどうでもよかったけど、二―ルド公爵家の屋敷に来ている。
その時点で私は苛立っていると、ジェイドがレモノに尋ねた。
「レモノ様、俺の屋敷に来た理由を話して欲しい」
「私は二―ルド家の方々が心配になって、ジェイド様のために来ました」
目を潤ませながら、顔を赤くしてレモノがジェイドに話す。
何が目的なのかはわからないけど、ジェイドが好きなことだけはわかる。
「俺のために来た……レモノ様は、ガイス様が婚約者だったはず」
レモノの発言を聞いて、ジェイドが呆れながら尋ねる。
そして私は、レモノの発言に驚くこととなっていた。
「それはガイス様が、一方的に私のことを好きなだけです――私は、ジェイド様を愛しています!」
――婚約者のガイスよりも、ジェイドを愛している。
レモノの告白を聞いて、私達は唖然としていた。
どうやら妹レモノが来たようで、ジェイドと話がしたいようだ。
嘘をついてくる可能性があったから、私も同行する。
私について嘘を話し評判を落とす可能性が高く、真実と違えば否定するつもりだ。
応接室に到着して、私はジェイドの隣に座る。
レモノがやって来て――レモノはまずジェイドに微笑み、次に私を睨んでいた。
「お姉様、元気そうでなによりです。まだ、本性を現していないようですね」
予想していた通り、レモノは私の評判を落としに来たようだ。
関わらないのならどうでもよかったけど、二―ルド公爵家の屋敷に来ている。
その時点で私は苛立っていると、ジェイドがレモノに尋ねた。
「レモノ様、俺の屋敷に来た理由を話して欲しい」
「私は二―ルド家の方々が心配になって、ジェイド様のために来ました」
目を潤ませながら、顔を赤くしてレモノがジェイドに話す。
何が目的なのかはわからないけど、ジェイドが好きなことだけはわかる。
「俺のために来た……レモノ様は、ガイス様が婚約者だったはず」
レモノの発言を聞いて、ジェイドが呆れながら尋ねる。
そして私は、レモノの発言に驚くこととなっていた。
「それはガイス様が、一方的に私のことを好きなだけです――私は、ジェイド様を愛しています!」
――婚約者のガイスよりも、ジェイドを愛している。
レモノの告白を聞いて、私達は唖然としていた。
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