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第10話

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 私が魔法学園で活躍するようになって、数ヶ月が経っていた。
 
 今日の私は、ジトアから城に招待されている。
 婚約者になってから何度も来ているジトアの部屋に来て、話したいことがあるようだ。

「ここ最近、バハムス様の行動がおかしいようです」

「私も聞きました。バハムス様が怪しい取引をしていると、学園内でも噂になっています」

 私が通う魔法学園の生徒は貴族が多く、その生徒を狙う犯罪が起きていた。
 バハムスは学園内で、知らない外部の人と関わっていると噂になっている。

「未だにバハムス様は、ルーミエ様と関わろうとしているのですか?」

「敵視はされていますけど、最近は大丈夫です」

 今まで私は、バハムスに魔法の実力を疑われていた。
 私は王子の婚約者になっているから、暴言を吐くことはなくなっている。
 それでも私の活躍が、バハムスとしては苛立ってしまうようだ。

 バハムスの言動を知っているから、ジトアも気にしてくれている。
 今まで調べてくれたようで、何が起きているのか話そうとしていた。
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