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第32話

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 ゼノラスは、私が浮気をしていたと言いレオンを糾弾する。
 全てレオンが悪いことにして、排除するつもりのようだ。

 今日のパーティで、ゼノラスが行動することをレオンは予測している。
 ゼノラスの発言を聞き、レオンが話す。

「そのことですが――ゼノラス殿下が、サレア様を好きだからです」

「はぁっ!?」

 レオンの発言を聞き、パーティ会場がざわめく。
 ゼノラスが動揺している中で、レオンは話を続けた。

「私はルリサ様に頼まれて、ゼノラス殿下の浮気を調査していました」

「な、なんだと!?」

 私がレオンと関わっていたのは、サレアを怪しんでいたから。
 先に浮気をしたのはゼノラスの方で、レオンには協力してもらっただけ。

「ゼノラス殿下と仲がいいサレア様を調査して……この場で、話しておきたいことがあります」

 そう言ってレオンが合図をすることで、優秀な冒険者の人がやって来る。
 貴族しかいないパーティ会場だけど、有名な人で国王に招待されていた人だ。
 
 その冒険者の人は、拘束したサレアを連れていた。
 茫然としているゼノラスに対して、冒険者の人が話す。

「サレア様は全て白状した。ここ最近この国で起きている異変は、ゼノラス殿下とサレア様が引き起こしたものだ!」

 レオンは全て予測できていたから、サレアの行動を把握している。
 それによって証拠を入手できたようで、この場でゼノラス達を追い詰めていた。
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