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第14話
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ゼノラス視点
数日が経ち――予想外の事態に俺は焦り、サレアを城に呼ぶ。
部屋に呼び出して、誰も聞かれていない状況で話し合おうとしていた。
ルリサの屋敷に向かった際の出来事を話し、俺は取り乱す。
ロアルズ国は被害を受けても、ルリサは動こうとしなかった。
「まさかルリサが動かないとは……ロアルズ国は、これから大変なことになるだろう!」
今まではルリサが対処するから、何も問題ないと考えていた。
恐らく父の国王は、余程の事態にならない限りルリサに頼らないだろう。
最善の方法をとらないことに憤っていると、サレアが話す。
「ゼノラス殿下、落ちついてください……被害が少ないから、ルリサ様は焦っていないのでしょう」
「そうか! これからロアルズ国が大変だと知れば、家族に止められてもルリサは動くに決まっている!!」
今までのルリサの行動を思い返すと、間違いないはずだ。
サレアの発言に賛同して、しばらくは様子を見ることにする。
問題ないと考えていたのに――その後も、ルリサは動こうとしなかった。
数日が経ち――予想外の事態に俺は焦り、サレアを城に呼ぶ。
部屋に呼び出して、誰も聞かれていない状況で話し合おうとしていた。
ルリサの屋敷に向かった際の出来事を話し、俺は取り乱す。
ロアルズ国は被害を受けても、ルリサは動こうとしなかった。
「まさかルリサが動かないとは……ロアルズ国は、これから大変なことになるだろう!」
今まではルリサが対処するから、何も問題ないと考えていた。
恐らく父の国王は、余程の事態にならない限りルリサに頼らないだろう。
最善の方法をとらないことに憤っていると、サレアが話す。
「ゼノラス殿下、落ちついてください……被害が少ないから、ルリサ様は焦っていないのでしょう」
「そうか! これからロアルズ国が大変だと知れば、家族に止められてもルリサは動くに決まっている!!」
今までのルリサの行動を思い返すと、間違いないはずだ。
サレアの発言に賛同して、しばらくは様子を見ることにする。
問題ないと考えていたのに――その後も、ルリサは動こうとしなかった。
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