4 / 37
第4話
しおりを挟む
話を終えて、私はレオンのいたハルロス公爵家の屋敷から去っていた。
屋敷に戻った私は部屋で1人になって、これからの出来事について考えていく。
膨大な魔力でゼノラスに報復しようと考えていたけど、レオンと話し合って冷静になれた。
話し合った内容を思い返しながら、私は呟く。
「レオン様がいてくれなければ、私はすぐ魔法を使いゼノラス殿下を苦しめていたかもしれません」
そうなれば相手は王子だから、発覚してしまうと私は糾弾されてしまう。
報復すると強く考えていたけど、レオンから聞いた方法は時間がかかるけど効果的だ。
「問題があるとすれば、私の知っている未来ではなくなってしまうことでしょう」
そうなると、何が起こるのかわからなくなっていきそう。
それだけは不安だけど、レオンがいてくれるのだから問題ないはずだ。
安堵しながら、私はレオンについて考える。
「レオン様……前から私のことが、好きだったと言っていました」
そして私の危機的状況を知って、ハルロス公爵家に伝わる時間を戻す魔法を教えてくれた。
誰も扱えないとされている魔法のようだけど、膨大な魔力を得た私なら使える可能性があったらしい。
それ以外に方法がなかったようで、それによって私は助かることができている。
「レオン様がいなければ、私は世界中の人に敵視されていたかもしれません」
全てゼノラスのせいだけど、今の私には膨大な魔力がある。
世界の脅威になるほどと言われたけど、制御できるから問題ないはずだ。
「それでも今の私の魔力は、抑えておくべきですね」
どんな魔法による攻撃も効かないし、どんなモンスターが現れても対処できる。
それでも昔と同じぐらいまで力を抑えて、更に本来の力を出さずゼノラスを追い詰めたい。
「ゼノラス殿下は伯爵令嬢のサレア様が好きと言っていましたけど、何か関係があるのでしょうか?」
サレアは魔法道具に長けた家の令嬢で、ゼノラスは様々な魔法道具を使っていた。
それについてもレオンに話しているけど、私の方で調べたいと考えている。
「私がゼノラス殿下を怪しんだとしても、時間を戻したとは思わないに決まっています」
レオンのハルロス公爵家に伝わる時間を戻せる魔法の存在は、あまり知られていない。
使った人がいないとされているからだけど、私は時間を戻すことができた。
それによって、ゼノラスに報復することができそうだ。
私はレオンと話し合い、これからゼノラスを追い詰めようと決意していた。
屋敷に戻った私は部屋で1人になって、これからの出来事について考えていく。
膨大な魔力でゼノラスに報復しようと考えていたけど、レオンと話し合って冷静になれた。
話し合った内容を思い返しながら、私は呟く。
「レオン様がいてくれなければ、私はすぐ魔法を使いゼノラス殿下を苦しめていたかもしれません」
そうなれば相手は王子だから、発覚してしまうと私は糾弾されてしまう。
報復すると強く考えていたけど、レオンから聞いた方法は時間がかかるけど効果的だ。
「問題があるとすれば、私の知っている未来ではなくなってしまうことでしょう」
そうなると、何が起こるのかわからなくなっていきそう。
それだけは不安だけど、レオンがいてくれるのだから問題ないはずだ。
安堵しながら、私はレオンについて考える。
「レオン様……前から私のことが、好きだったと言っていました」
そして私の危機的状況を知って、ハルロス公爵家に伝わる時間を戻す魔法を教えてくれた。
誰も扱えないとされている魔法のようだけど、膨大な魔力を得た私なら使える可能性があったらしい。
それ以外に方法がなかったようで、それによって私は助かることができている。
「レオン様がいなければ、私は世界中の人に敵視されていたかもしれません」
全てゼノラスのせいだけど、今の私には膨大な魔力がある。
世界の脅威になるほどと言われたけど、制御できるから問題ないはずだ。
「それでも今の私の魔力は、抑えておくべきですね」
どんな魔法による攻撃も効かないし、どんなモンスターが現れても対処できる。
それでも昔と同じぐらいまで力を抑えて、更に本来の力を出さずゼノラスを追い詰めたい。
「ゼノラス殿下は伯爵令嬢のサレア様が好きと言っていましたけど、何か関係があるのでしょうか?」
サレアは魔法道具に長けた家の令嬢で、ゼノラスは様々な魔法道具を使っていた。
それについてもレオンに話しているけど、私の方で調べたいと考えている。
「私がゼノラス殿下を怪しんだとしても、時間を戻したとは思わないに決まっています」
レオンのハルロス公爵家に伝わる時間を戻せる魔法の存在は、あまり知られていない。
使った人がいないとされているからだけど、私は時間を戻すことができた。
それによって、ゼノラスに報復することができそうだ。
私はレオンと話し合い、これからゼノラスを追い詰めようと決意していた。
34
お気に入りに追加
1,346
あなたにおすすめの小説
【完結】処刑された王太子妃はなぜか王太子と出会う前に戻っていた
hikari
恋愛
マドレーヌは無実の罪を着せられ、処刑された。王太子は浮気をしていたのだ。
そして、目が覚めると王太子と出会う前に戻っていた……。
王太子と出会ったのはある日の舞踏会。その日からマドレーヌは他の男性と踊る事を決める。
舞踏会にはたまたま隣国のジェーム王子もいた。
そして、隣国の王子ジェームスはマドレーヌに惹かれていく……。
※ざまぁの回には★印があります。
令和4年4月9日19時22分完結
婚約破棄ですか? 理由は魔法のできない義妹の方が素直で可愛いから♡だそうです。
hikari
恋愛
わたくしリンダはスミス公爵ご令息エイブラハムに婚約破棄を告げられました。何でも魔法ができるわたくしより、魔法のできない義理の妹の方が素直で可愛いみたいです。
義理の妹は義理の母の連れ子。実父は愛する妻の子だから……と義理の妹の味方をします。わたくしは侍女と共に家を追い出されてしまいました。追い出された先は漁師町でした。
そして出会ったのが漁師一家でした。漁師一家はパーシヴァルとポリー夫婦と一人息子のクリス。しかし、クリスはただの漁師ではありませんでした。
そんな中、隣国からパーシヴァル一家へ突如兵士が訪問してきました。
一方、婚約破棄を迫ってきたエイブラハムは実はねずみ講をやっていて……そして、ざまあ。
ざまあの回には★がついています。
【完結】私は側妃ですか? だったら婚約破棄します
hikari
恋愛
レガローグ王国の王太子、アンドリューに突如として「側妃にする」と言われたキャサリン。一緒にいたのはアトキンス男爵令嬢のイザベラだった。
キャサリンは婚約破棄を告げ、護衛のエドワードと侍女のエスターと共に実家へと帰る。そして、魔法使いに弟子入りする。
その後、モナール帝国がレガローグに侵攻する話が上がる。実はエドワードはモナール帝国のスパイだった。後に、エドワードはモナール帝国の第一皇子ヴァレンティンを紹介する。
※ざまあの回には★がついています。
私は悪役令嬢なの? 婚約破棄して悪役にならない道を選びました
hikari
恋愛
エマニュエル王太子から婚約破棄されたその晩、アレクシアは夢を見た。そして気づいた。自分はある乙女ゲーの悪役令嬢に転生した事を。とはいえ、ゲームの内容とは少し違う。だったら、自分は平民のモブキャラを好きになれば良いのね。
本当の悪役はエマニュエル王太子を略奪したジェシカだった。
好きになったモブキャラは実は行方不明の隣国のアルキューオネ帝国の皇子だった!!
転生大井亜里沙であることを理解してくれたのは無二の親友ヴィクトリアだった。
ヒロインはジェシカと仲が良くない。だったら、悪役にならなければ良いんだ! とアレクシアは思った。ヒロインに協力し、ヒロインの意中の彼を射止めることにする。ヒロインが好きなのは実はスポーツマンのゲイルだった。
極めつけはエマニュエルはアレクシアと婚約中にジェシカと交際していた事が国王に知られ、ジェシカ共々国を追われる最高なスッキリざまぁ。
ざまあの回には★がついています。
悪役令嬢ものは今作で最後になる予定です。
【完結】愛に裏切られた私と、愛を諦めなかった元夫
紫崎 藍華
恋愛
政略結婚だったにも関わらず、スティーヴンはイルマに浮気し、妻のミシェルを捨てた。
スティーヴンは政略結婚の重要性を理解できていなかった。
そのような男の愛が許されるはずないのだが、彼は愛を貫いた。
捨てられたミシェルも貴族という立場に翻弄されつつも、一つの答えを見出した。
【完結】今も昔も、あなただけを愛してる。
刺身
恋愛
「僕はメアリーを愛している。僕としてはキミを愛する余地はない」
アレン・スレド伯爵令息はいくらか申し訳なさそうに、けれどキッパリとそう言った。
寵愛を理由に婚約について考え直すように告げられたナディア・キースは、それを受けてゆっくりと微笑む。
「その必要はございません」とーー。
傍若無人なメアリーとは対照的な性格のナディアは、第二夫人として嫁いだ後も粛々と日々を送る。
そんな関係性は、日を追う毎に次第に変化を見せ始めーー……。
ホットランキング39位!!😱
人気完結にも一瞬20位くらいにいた気がする。幻覚か……?
お気に入りもいいねもエールもめっちゃ励みになります!
皆様に読んで頂いたおかげです!
ありがとうございます……っ!!😭💦💦
読んで頂きありがとうございます!
短編が苦手過ぎて、短く。短く。と念じながら書いておりましたがどんなもんかちょっとわかりません。。。滝汗←
もしよろしければご感想など頂けたら泣いて喜び反省に活かそうと思います……っ!
誤用や誤字報告などもして下さり恐縮です!!勉強になります!!
読んで下さりありがとうございました!!
次作はギャグ要素有りの明るめ短編を目指してみようかと思います。。。
(すみません、長編もちゃんと覚えてます←💦💦)
気が向いたらまたお付き合い頂けますと泣いて喜びます🙇♀️💦💦
この度はありがとうございました🙏
穏便に婚約解消する予定がざまぁすることになりました
よーこ
恋愛
ずっと好きだった婚約者が、他の人に恋していることに気付いたから、悲しくて辛いけれども婚約解消をすることを決意し、その提案を婚約者に伝えた。
そうしたら、婚約解消するつもりはないって言うんです。
わたくしとは政略結婚をして、恋する人は愛人にして囲うとか、悪びれることなく言うんです。
ちょっと酷くありません?
当然、ざまぁすることになりますわね!
結婚の約束を信じて待っていたのに、帰ってきた幼馴染は私ではなく義妹を選びました。
田太 優
恋愛
将来を約束した幼馴染と離れ離れになったけど、私はずっと信じていた。
やがて幼馴染が帰ってきて、信じられない姿を見た。
幼馴染に抱きつく義妹。
幼馴染は私ではなく義妹と結婚すると告げた。
信じて待っていた私は裏切られた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる