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第150話
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魔物と化したラドンが、魔法による攻撃をはじめた。
冒険者の人達が魔法で防ぐけど、魔力の差がありすぎて意識を失っていく。
倒れていく冒険者達を眺めて、ラドンは笑みを浮かべて話す。
「精鋭を雇っていたようだが、力の差がありすぎる」
ラドンは私とニコラスを狙い、冒険者の人達が攻撃を防いでくれる。
数回攻撃されただけで――冒険者の精鋭達が全員、私とニコラスの傍で倒れていた。
魔法陣の位置まで誘導しているけど、着地しないと使えない。
空を飛んで魔法を使う余裕がある内は、私達はラドンを対処できなかった。
「この程度なら、俺は寿命をここまで削る必要はなかったな」
「そうですね……警戒すべきはミレサだけで、ニコラスは勝手に最期を迎えるでしょう」
「俺と違い、ニコラスは何の役にも立たん。守られるだけの役立たずだ!」
冒険者の人達を倒したことで、ラドンとミレサが勝ち誇る。
私の傍には、ニコラスがいてくれた。
ラドンは役立たずだと言ったけど、それは見当違いだと知ることになる。
冒険者の人達が魔法で防ぐけど、魔力の差がありすぎて意識を失っていく。
倒れていく冒険者達を眺めて、ラドンは笑みを浮かべて話す。
「精鋭を雇っていたようだが、力の差がありすぎる」
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数回攻撃されただけで――冒険者の精鋭達が全員、私とニコラスの傍で倒れていた。
魔法陣の位置まで誘導しているけど、着地しないと使えない。
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