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第102話

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 私はニコラスとベラから、ミレサとラドンについての話を聞く。

 今ミレサ達はベラの屋敷にいるようで、魔法道具の罠を仕掛けているようだ。
 魔法道具の性能は大したことがないから、対処することは問題なくできる。
 
 それでも不安になっている私は、ニコラスに話す。

「急すぎますし、断っても不自然ではありません。今まで捜索している人達を、ベラ様の屋敷に向かせれば解決するでしょう」

「その場合は、以前と同じようにミレサが魔法で逃亡してしまうかもしれません」

 私が提案したけど、ニコラスとしてはミレサに怪しまれることを危惧している。
 今日ベラがニコラスを屋敷に呼ぶようだから、人を集めている時間はない。

 どうやらミレサは、どんな手段を使ってでもニコラスを屋敷に連れてくるよう命令しているようだ。
 従わなければベラの家族を屋敷ごと魔法で消すようで、その後は別の部下の元へ向かうらしい。

 屋敷を転々としたいのは、捜索されて見つかることを警戒しているからだと思う。
 ニコラスとしては、今日で全てを終わらせたいようだ。
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