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第69話

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ラドン視点

 俺はミレサの家に到着して――そこには、椅子に座り呆然としているミレサがいた。
 今までのミレサでも十分に凄く、ルーナが異質だと励ましている。

 次に問題行動をとれば、ミレサは退学となってしまう。
 ミレサの友人は裏切り者がいて、それが誰なのかわからないから誰も頼ることはできない。

 もうルーナを越えるのは諦めるしかないと、俺が話していた時だった。

「あはははは!!」

 急にミレサが笑い出して、俺は恐怖するしかない。
 気が狂ったのかと考えてしまった時、ミレサが俺をじっと眺めて話す。

「ルーナ様には勝てませんでしたか――ラドン殿下! 私は決めました!!」

「な、なんだ!?」

 今までの虚ろな姿から一変して、ミレサはやる気に満ちている。
 俺は何が起きたのか理解できないでいると、ミレサは笑みを浮かべて話す。

「ここまでする気はありませんでしたけど――ラドン殿下には、全てを話しましょう」

 その後、俺はミレサが笑った理由を知る。
 ミレサは何も知らない平民を偽ろうと努力して、結局本来の自分に戻らなければならない自分自身に笑っていた。

 ミレサの話を聞いて――俺は、ミレサの正体を知ることとなる。
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