平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました

天宮有

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第17話

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 休日が終わり、私は魔法学園に登校する。
 私を敵視しているミレサは相変わらずだけど、まだ行動には出ていない。
 
 午前の授業が終わり昼休みになって、私は食堂に向かおうとしていた時だ。
 教室を出てすぐに、知らない生徒が廊下で声をかけてくる。

「――ルーナ様、ラドン殿下が広場で話したいことがあるようです」

 知らない生徒はラドンが待っている場所を説明して、私はすぐ来て欲しいようだ。
 ラドンは私より先に教室を出ていたけど、気になることがあったから尋ねる。

「どうして私と教室が同じラドン殿下は、直接言わず貴方に頼んだのでしょうか?」

「そ、それは……私はラドン殿下ではありませんのでわかりません。私はただ命令されただけです」

 尋ねた本人も知らないと言われたら、追求することはできない。
 動揺してすぐに私の元から離れていく辺り、命令されて行動していると推測できる。

「……呼び出した相手が本当にラドン王子なら、無視することはできません」

 ニコラスから話を聞いていなければ、警戒せずラドンが待つ広場へ向かっていたと思う。
 話を聞いていたからこそ――万全の状態で、これから行動することができていた。
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